三十路(みそじ)の決意表明だ! 侍ジャパンのソフトバンク周東佑京内野手が6日、キャンプ地の宮崎で30歳の誕生日を迎えた。…
三十路(みそじ)の決意表明だ! 侍ジャパンのソフトバンク周東佑京内野手が6日、キャンプ地の宮崎で30歳の誕生日を迎えた。
日本代表は2大会連続の選出で、3月のWBCへ並々ならぬ覚悟で臨む。「失敗があるのが野球。びびらない」ときっぱり。前回23年大会は主に「代走要員」で世界一に貢献したが、今回は中堅のレギュラー候補として招集され、井端監督の期待も大きい。ミスを恐れず、果敢なプレーで世界一連覇の一翼を担う意気込みだ。
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30歳の誕生日を迎えた2月10日。報道陣から祝福された周東の感想はあっさりとしていた。「特にないですね。30(歳)でも、29でも、31でも…。何か変わることもないです」。頭の中心を占めるのはバースデーではなく侍ジャパンの世界一連覇。3月のWBCの話題になると戦闘モードに切り替わった。「失敗があるのが野球。びびらないで、成功か失敗は後からついてくると思う。失敗したら全国民にたたかれて帰ってくるだけなので」。周東流、三十路の決意表明だった。
立場が一変するかもしれない。井端ジャパンの外野手登録は周東、近藤、森下、吉田、鈴木の5選手。そうそうたる面々だが、センターを本職とするのは周東だけだ。前回大会の23年はスタメン出場なしの代走の切り札でVに貢献したが、井端監督は今回、中堅のレギュラー候補に挙げている。当の本人はスタメンでも、途中からでも、与えられた役割を全うし、勝利に力を尽くす意気込みだ。
「(スタメンで)やってみたい半面、プレッシャーもかかるのでやりたくない気持ちも…。50-50ぐらいですね。本当に後からいく準備、最初からいく準備、どっちでもいける状態にはしないといけない」
3年前から一段と成長を遂げた。昨季は2年連続でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。盗塁王は3年連続4度目だ。近年は打撃力も向上し、24年には初めて規定打席に到達した。走攻守でスケールアップし、昨オフに5年総額20億円の大型契約を結んだ。名実ともにホークスの顔へ成長。一流プレーヤーとなったが、国際舞台へ慢心はない。
「やっぱり緊張しますし。日にちが近づくにつれて『やらなきゃいけない』気持ちも出てくる。(WBCは)2回目とかは特になく、フレッシュな気持ちで入れれば。優勝したい気持ちしかないです」
あの歓喜を、もう1度-。与えられた役割を全うし、まずはシーズン開幕前に世界一連覇の美酒に酔いしれる。【佐藤究】
◆ソフトバンク周東の日本代表歴と主な活躍
▼18年第2回U23ワールドカップ 10月19日の南アフリカ戦(初戦)で5回に2ランを放った。チームは13-0で快勝。
▼19年第2回プレミア12 7試合に出場も打席はなし。代走で起用され大会最多の4盗塁を決めた。
▼23年第5回WBC 5試合に出場し、1打数無安打1三振と打撃機会はほぼなかったが、自慢の走塁でチームを世界一にけん引した。突筆すべきはメキシコとの準決勝。1点を追う9回無死一、二塁で一走吉田の代走で出場。村上の中越えの当たりに快足を飛ばしてサヨナラのホームを踏んだ。一塁からホームまでを10秒28で駆け抜け、同大会のメジャー球場では2番目の速さだった。最大スプリング速度は時速33・4キロ。原動機付き自転車の法定速度30キロを上回るスピードだった。打球判断のため、二塁ベース付近で一度緩めた中での驚異的な速さだった。