春の訪れを告げるセンバツ大会(第98回選抜高校野球大会、3月19日開幕)の出場32校が決まった。昨年も、甲子園でたくさん…

春の訪れを告げるセンバツ大会(第98回選抜高校野球大会、3月19日開幕)の出場32校が決まった。昨年も、甲子園でたくさんのヒーローが誕生したが、今年のセンバツで活躍が期待されるヒーローを紹介していきたい。

 今大会で連覇を目指す横浜(神奈川)には、怪物級の「スーパー1年生」がいる。川上 慧内野手(1年)は昨年秋の関東大会初戦で9回サヨナラ弾を含む1試合2発を放って、周囲を驚かせた。中学の明石ボーイズ時代にはU-15代表に選出され、WBSCU-15ワールドカップで打率.414を記録して同大会のMVPにも選ばれた逸材。横浜では、1年春の公式戦初戦からスタメン出場を果たした男が、大きな成長を証明した。

 昨年夏の甲子園でも3試合中、2試合で7番右翼でスタメン出場。安打もマークした。新チームからは三塁手として3番に定着。関東大会初戦となった高崎商大付戦で2発を披露した。5回2死走者なしで右翼越えのソロを放つと、同点で迎えた9回裏に2死走者なしから、またも右翼越えのアーチ。チームのベスト8入りを導き、結果的にも、今センバツ出場に望みをつなげる一発にもなった。1本目は直球で、2本目は変化球。器用さも長打力も、勝負強さも兼ね備える。

 グリップを顔よりやや高めに構える姿は、前チームで主将だった阿部 葉太外野手(3年)を思い出させ、悠然とした雰囲気から、一気にスイングをかける。サヨナラ弾は腰の据わった思い切りのいいスイングで、右翼手も呆然と見送るだけのアーチ。「ものが違う」1年生である評判は本物だった。

 今センバツでも注目の打者の1人。連覇を目指す名門からニューヒーローが誕生する予感がしてくる。