■「カウンタープレスは法則」【明治安田J2・J3百年構想リーグ 2月7日 14時03分キックオフ 大宮 2ー1 松本 …
■「カウンタープレスは法則」
【明治安田J2・J3百年構想リーグ 2月7日 14時03分キックオフ 大宮 2ー1 松本 NACK5スタジアム大宮】
2月7日開幕の明治安田J2・J3百年構想リーグの見どころは、勝敗だけではない。昇降格のないこの特別なリーグに、各チームがどんな狙いを持って挑んでいるのか、である。
昨シーズンのJ2で6位に終わったRB大宮アルディージャは、勝利を目ざしながらチーム全体の底上げをはかっていくとのスタンスで臨んでいる。松本山雅FCをホームに迎えた2月7日の第1節では、新加入のCB西尾隆矢(24歳)、ボランチの加藤玄(22歳)、2シャドーの山本桜大(21歳)らがスタメンに名を連ねた。サブには25年度の高校選手権で優勝した神村学園のFW日高元(18歳)の名前がある。
序盤はRB大宮陣内での攻防が多かったが、16分の先制点が試合の流れを変えた。昨シーズンから対戦相手を悩ませてきたセットプレーでスコアを動かすと、直後にはレッドブルサッカーの神髄と言っていいプレーが見られた。
19分の攻防である。最終ライン中央の西尾の縦パスが、相手GKにクリアされる。RB大宮から見て敵陣右サイドに弾かれたボールに、山本が反応する。3バックを敷く松本の左CBと激しくバトルしながら、マイボールとする。ここからチーム全体で左サイドへボールを運び、狭い局面で動かしていく。ボールを失った場面で右CBの村上陽介(24歳)が相手2シャドーについていき、敵陣左サイドですぐさまパスカットをしたのだった。
レッドブルサッカーは、「カウンタープレスは提案ではなく法則だ」との哲学を掲げている。RB大宮のクラブハウス内にも、その文言が英語で大きく掲げられている。チームの精神性と言っていいものが、この試合でも随所にピッチ上で表現されていた。
■レッドブルらしさを追求しながら
1対0でリードした39分には、FW杉本健勇(33歳)が豪快な右足シュートを蹴り込む。RB大宮は、前半を2対0で終えた。
この場面を振り返ると、MF小島幹敏(29歳)が左サイドからDFラインの背後へ縦パスを通し、左MF泉柊椰(25歳)がゴール前へクロスを入れた。このボールを1トップのオリオラ・サンデー(22歳)が落とし、杉本がフリーで蹴り込んだのだった。
レッドブルサッカーのクラブは、縦に速いサッカーを標ぼうする。RB大宮も2点目につながったシーンだけでなく、DFラインの背後への縦パスを有効活用した。
前半はシュート数で7対2と圧倒したが、後半は2対5と相手に上回られた。試合内容でもやや劣勢となった。
ゲームキャプテンを務めた杉本が振り返る。
「自分たちがプレッシングをするなかで、相手はそれをどう剥がすかを考えますよね。ポジショニングとかビルドアップのしかたを相手が変えてくるなかで、自分たちどうするか。どう対処するか、どう守るか。相手も違うことをしてくるので、試合中にピッチのなかで解決しないといけない」
昨シーズンのプレーオフ準決勝では、3対0から試合を引っ繰り返された。あの痛みを忘れていないからこそ、今シーズンのRB大宮は試合運びに徹底的にこだわる。相手のリズムで試合が動いている時間帯を、いかにしのぐのかを突き詰めていく。これはもう、シーズンを通したテーマと言っていいのだろう。
RB大宮の次節の予定:2月14日(土)14時開始、北海道コンサドーレ札幌戦