<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇女子ビッグエア決勝◇9日◇リビーニョ・スノーパーク「シン・日本…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇女子ビッグエア決勝◇9日◇リビーニョ・スノーパーク
「シン・日本のお家芸」を爆誕させた。
2022年北京五輪3位で昨年の世界選手権覇者の村瀬心椛(21=TOKIOインカラミ)が、総合成績179・0で、スノーボード女子初の金メダルを獲得した。五輪2大会連続メダルも女子初の快挙となった。男女アベック優勝も達成した。
1回目にバックサイドトリプルコーク1440(斜め縦軸3回転、横軸4回転)を成功。さらに2回目も安定した技で3番手につけた。首位との差を10・5で迎えた3回目の試技。フロントサイドトリプルコーク1440(斜め縦軸3回転、横軸4回転)の高難度の技を成功させた。着地を決めた瞬間、人差指を高々と掲げ、頭を抱えて喜びを爆発させた。
男子で初出場ながら、金メダルを獲得した木村葵来(ムラサキスポーツ)に続く快挙も成し遂げ、目には涙を浮かべた。
テレビインタビューに応じた村瀬は「現実じゃないんじゃないか、夢なんじゃないかって。3本とも攻めた姿勢で挑むと決めていた。最後まで諦めずに大会に挑めてよかった。みなさんの応援が届いて感謝しかない」と喜んだ。「やっぱり金は違った重みがある。頑張ってきた重みがある」と感激していた。男子のメダル獲得に「私も頑張らないと」と刺激を受けたといい、「やるしかないと覚悟して」決勝に臨んでの金メダルに「最高でした」と笑顔を見せた。
1月の世界のトッププロが集まる招待大会の冬季Xゲームでは、斜め軸に縦3回転、横4回転半する超大技「バックサイドトリプルコーク1620」を女子では実戦で世界初成功。自身3度目の大会制覇をした。
昨年12月には「五輪で最高のパフォーマンスが発揮できるように、いいコンディションに持っていけるようにしたい」と大会に出場せず、1人で渡欧。鍛錬期間に当てていた。
高難度の技をクールに成功させ、世界の頂まで上り詰めた21歳。悲願の金メダルは「金は違った重み。全部が詰まっていて重たいです」。日本の新たなお家芸の誕生の瞬間となった。
◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日、岐阜県生まれ。岐阜第一高出身。2018年に冬季Xゲームを史上最年少の13歳で制した。22年北京五輪でも、冬季五輪日本女子史上最年少の17歳で銅メダルを獲得。誰よりもかっこよさにこだわり、バンクーバー五輪代表の工藤洸平氏が手がけるウエアを着用。25年世界選手権中にはYouTubeチャンネルも開設して普及活動にも力を入れる。155センチ。