<明治安田Jリーグ百年構想リーグ:東京V3-1水戸>◇第1節◇8日◇味スタ東京VがJ1初昇格の水戸にホームで3-1と快勝…

<明治安田Jリーグ百年構想リーグ:東京V3-1水戸>◇第1節◇8日◇味スタ

東京VがJ1初昇格の水戸にホームで3-1と快勝し、新シーズン初戦を飾った。新10番MF森田晃樹(25)は偉大なOBラモス瑠偉さん(68)が観戦する中で2点に絡む活躍で、試合後は直接エールを受けた。川崎FはFWエリソン(26)がハットトリックを決め、柏に5-3と打ち勝った。名古屋は清水を1-0で下し、福岡は岡山を1-1からのPK戦で下した。

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167センチの小兵、森田の動きがさえ渡った。前半21分、中盤のこぼれ球を相手より早く回収すると敵陣へボールを持ちだし、斎藤の追加点を導き出した。後半4分にはゴール前から絶妙なタッチで短くスルーパスを通し、松橋の得点も演出。3-0としたところで、足を痛めていたこともあってベンチに下がった。

昨季までは一貫して7番。有力クラブから毎年オファーが届く中で今季も残留を決意。そしてクラブ側の求めに応じ10番を背負う。その最初の試合でアシストを記録し「結果、数字は目標にしているので、それが1戦目から出たのは良かった。コンスタントに毎試合できるぐらいやりたい」。言葉に充実感がにじんだ。

格別気持ちが入っていた。ヴェルディの元祖10番、ラモスさんが見ていた。森田は小学3年生で下部組織に入ってから東京V一筋。かねて交流のあった森田が今季から10番を付けることを誰よりも喜び、激励にやってきた。試合後に抱き合うとこう声をかけられた。

「(10番は)似合っていました。特に(チームの)3点目のトラップが素晴らしかった。見に来て良かった。1発目の試合にその10番の背中を見たかった」

森田の持つ繊細なボールタッチ、周囲の状況を瞬時に把握する観察力。そして守備では魂のこもったタックルで相手に襲いかかる。多くを語るタイプではないが、この日の雪をも溶かすような内面の熱さも含め、その姿はかつてのラモス瑠偉とも重なる。

ラモスさんからは「気負いすぎず自分らしくやってくれ」との助言も得た。その言葉を受け止め「来ていただいた試合でしっかり勝てたのは良かった」。伝統の緑の10番。技巧派集団の由緒正しき系譜を受け継ぐ男は、その重みをかみしめていた。【佐藤隆志】

◆森田晃樹(もりた・こうき)2000年8月8日生まれ。東京都出身。豊島SCを経て小学3年生で東京Vの下部組織入り。U-15、U-17日本代表も経験。18年にトップ昇格し、19年3月9日のJ2金沢戦でリーグ戦初出場。J1通算66試合1得点、J2通算155試合9得点。オフの過ごし方は「ショッピング、公園」。既婚。167センチ、63キロ。