8日、東京・両国国技館で第50回日本大相撲トーナメントが行われ、十両トーナメント戦は西十両4枚目の湘南乃海(27=高田川…

8日、東京・両国国技館で第50回日本大相撲トーナメントが行われ、十両トーナメント戦は西十両4枚目の湘南乃海(27=高田川)が優勝を果たした。優勝決定巴戦は同じ高田川部屋の関取3人による異例の対決となり、湘南乃海が輝、白鷹山の兄弟子を連破。トーナメント制覇で賞金50万円を手にした。本場所とは異なる一戦必勝の舞台で、湘南乃海が存在感を示した。

【日本大相撲トーナメント】湘南乃海が十両V 同部屋3人の巴戦制す

異例の同部屋3人巴戦
優勝決定巴戦には湘南乃海、輝、白鷹山の高田川部屋勢3人が進出する珍しい展開となった。稽古場では分が悪いという同部屋の先輩たちとの対決。だが本番の土俵では湘南乃海が力を発揮した。
一番目で輝を押し出すと、勢いに乗った。二番目では白鷹山を寄り切って連勝し、優勝を決めた。同部屋対決について湘南乃海は「絶対負けたくない気持ちがありました」と語った。稽古場での実力差を認めつつも、大一番で勝負強さを見せつけた形だ。

3戦全勝で巴戦進出
湘南乃海はトーナメント1回戦で荒篤山を破ると、2回戦では琴栄峰を下して勢いに乗った。3回戦では旭海雄に勝利し、3戦全勝で優勝決定巴戦への切符を掴んだ。
輝と白鷹山も順調に勝ち進んだことで、高田川部屋の関取3人全員が優勝決定の舞台に立つこととなった。一戦必勝のトーナメント戦は本場所とは異なる緊張感がある。湘南乃海は持ち前の突き押しと左四つの相撲で勝ち上がり、大一番で力を発揮した。

194センチの長身力士
湘南乃海は神奈川県大磯町出身の27歳。身長194センチ、体重183キロの恵まれた体格を誇る。2014年春場所に初土俵を踏み、2023年初場所で新十両昇進を果たした。
幕内では最高位の西前頭5枚目まで番付を上げた経験を持つ。2023年7月場所に新入幕を果たし、翌場所で10勝を挙げて敢闘賞を受賞。突き押しを基本に、左四つからの寄りや投げも武器とする。
野球一家に育ち、父親は野球の指導者。小学6年生で身長189センチという恵まれた体格から野球で活躍していたが、中学時代に相撲の道へ。入門9年目での関取昇進は遅咲きだったが、着実に力をつけてきた。

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本場所不振から巻き返し
直前の2026年1月場所では5勝10敗と大きく負け越していた湘南乃海。2025年11月場所でも大敗し、再び十両に陥落。苦しいスタートが続いていたが、トーナメントでの優勝は大きな自信となった。
優勝後のコメントで喜びを語った。「師匠に喜んでもらえたらうれしい。次(の本場所)はしっかり十両で優勝して、上を目指せるように頑張ります」。幕内復帰を見据え、次の場所への決意を新たにした。
高田川部屋の師匠は元関脇・安芸乃島の高田川親方。地元神奈川の名を冠した四股名を授かり、期待を背負って土俵に上がる。
1月場所の不振を糧に、トーナメントで結果を残した湘南乃海。3月場所での巻き返しと、再び幕内の土俵を踏む日が待たれる。