フィギュア団体戦の女子SPで圧巻の演技を披露した坂本花織(C)Getty Images 現地2月6日に行われたミラノ・コ…

フィギュア団体戦の女子SPで圧巻の演技を披露した坂本花織(C)Getty Images

 現地2月6日に行われたミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦で、日本のエース・坂本花織が強烈な存在感を放った。女子シングル・ショートプログラム(SP)の最終滑走に登場。今季世界最高の78.88点で同種目1位になった。

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 これで日本は合計23点の2位に浮上。25点で1位の米国と2点差に迫った。坂本のパフォーマンスを受け、米大手紙『Washington Post』は、「この五輪で最も人気のあるスケーターは、米国のイリア・マリニンではないかもしれない」というタイトルの記事を掲載。日本のスターを大会の主役候補として大きく取り上げている。

 記事は、青いドレスをまとった坂本が「氷の中央で回転し、片手を空に浮かべながら『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』がリンクに響いた」と描写。その光景を「この五輪を象徴するワンシーンになるかもしれない」と表現した。

 坂本は世界女王のアリサ・リウ(米国)ら強豪を抑えてトップ級の演技を披露。「キャリア初期に浴びた批判を振り払い、3度の五輪を通じて獲得した多くのファンに感謝を示した」と伝え、今大会が「最後の五輪になると公言している」点にも触れている。

 今季は安定感を欠く場面もあったが、この日は別人のようだったと伝えた。「緊張がほどけ、フィギュアスケート史に残るほど心を揺さぶる演技を披露した」と絶賛。観客席では涙を流す人もおり、演技後には「24人以上の記者が彼女を追い、あまりの人数に五輪スタッフがマイクを手渡した」という異例の光景も紹介された。

 記事は坂本の強みとしてスピードを強調。「エッジの側面を使って推進力を生み、まるで大砲から撃ち出されたかのようにジャンプへ入る」と表現し、ダブルアクセルについては「これ以上回転数を増やす意味があるのか疑問に思わせるほど」とまで評価。ジャッジからも「ほぼ完璧」とされたという。

 振付を担当したブノワ・リショー氏のコメントも印象的だ。「彼女は『エレガントではない』『女性らしくない』と批判されてきたが、私は女性をそうした基準では見ない。彼女は自分自身のアイデンティティを持った女性だ」と語り、今回のプログラムは「過去ではなく、今のカオリを描いている」と位置づけた。

 団体戦では調整目的で1回の演技にとどめる選手も多い中、坂本は2度リンクに立つ。「個人戦は自分の仕上がりを示すため、団体戦は日本のために滑る」との言葉も紹介され、20年ぶりとなる日本女子の五輪金メダルへの期待が高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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