「広島春季キャンプ」(6日、日南) 新戦力が存在感じゃ!広島は6日、今キャンプで初めて重盗練習を行い、現役ドラフトで楽…
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
新戦力が存在感じゃ!広島は6日、今キャンプで初めて重盗練習を行い、現役ドラフトで楽天から加入した辰見鴻之介内野手(25)が持ち味の走力を披露した。昨季31盗塁でイースタン・リーグ盗塁王にも輝いた韋駄天(いだてん)の健脚を、新井貴浩監督(49)も手放しで絶賛した。
スタートを切って2、3歩目には既にトップスピードに達しているかのような速さだった。盗塁を試みてくることがあらかじめ想定されている重盗練習。二盗を敢行した多くの選手がクロスプレーにも至らずにアウトになっている中、辰見は違った。捕手からのストライク送球もかいくぐって二盗を成功させ、首脳陣をうならせた。
「毎日気合を入れている」と語る新天地でのキャンプ。持ち味を見せつける絶好の機会で力を示した。重盗練習を鋭い視線で見つめていた新井監督も「速いね。去年のイースタンでの数字だけど成功率も高い。スタートも切れそうだし、武器になるね」と高く評価した。
辰見は昨年12月の現役ドラフトで楽天から加入した。1軍では通算2試合の出場経験しかないが、昨季はイースタン・リーグで88試合に出場し、打率・280、31盗塁。2位に11個の大差をつけ、ぶっちぎりで同リーグ盗塁王(デイリースポーツ選定技能賞)に輝いた。
広島は昨季、リーグ5位の57盗塁だった。慢性的な得点力不足からの脱却へ、新井監督は今季の戦いに向けて作戦面も含めた攻撃のバリエーションを増やしていくことを目指している。機動力野球の復活も得点パターン増への一手となり得る。
球団からは代走の切り札候補として高い期待を受けている辰見だが、スペシャリストの枠にとどまるつもりはない。「野球選手である以上は、ずっとレギュラーを目指してやっている」と力を込める。本職は二塁だが、三塁や遊撃、外野でもノックを受けるなど、出場機会増へ最善を尽くす決意を行動で示している。
この日は全体練習後の重点練習で福地打撃チーフコーチからマンツーマン指導も受けた。「足を生かすためには塁に出ないといけない。そのために打撃もしっかりやっていかないといけないと思っている。今日はすごくいろんな発見があった」と充実感をにじませた。
「第1クールは気も張って、体も張っていた」というが、「第2クールは割と慣れてきた」とチームにも溶け込みつつある。自らの武器を存分に生かしながら、新天地でのアピールを加速させる。
◆辰見鴻之介(たつみ・こうのすけ)2000年11月24日生まれ、25歳。福岡県出身。176センチ、67キロ。右投げ右打ち。内野手。香住丘、西南学院大を経て22年度育成ドラフト1位で楽天入団。23年7月に支配下登録、24年オフに育成契約となるも25年7月に支配下復帰。1軍通算2試合で打率・000、本塁打、打点なし。25年度現役ドラフトで広島に移籍。