<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇団体女子ショートプログラム(SP)◇6日◇ミラノ・アイス…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇団体女子ショートプログラム(SP)◇6日◇ミラノ・アイススケートアリーナ

フィギュア日本女子初となる五輪3大会連続出場の坂本花織(25=シスメックス)は、出場10人中で堂々の1位だった。今季世界最高となる78・88点で、日米女王対決に勝利。首位米国のアリサ・リウの74・90点を大幅に上回った。

「(今季世界最高に)うれしいです。初日を終えて、自分の演技がしっかりできて、直前まで、あんまり試合感がなかったんですけど『うたまさ』見て『りくりゅう』の結果を聞いて、どんどん自分も緊張して、気持ちが高ぶってきて。いい緊張感、いい集中力でできたので、今日の演技は満足です」

団体も3度目の経験。今大会はSP、フリーの両方を託されている世界選手権V3女王が貫禄を示した。3回転ルッツ、ダブルアクセル(2回転半)からの3回転フリップ―トーループの2連続ジャンプを全て美しく決め、演技前は6位だった日本を、前回金メダルの米国に次ぐ暫定2位に押し上げた。

1度目は初出場だった18年平昌大会。フリー5人中5位で滑り終えた後、あまりの緊張から胃腸炎になった。ストレスで弱った胃に青椒肉絲の油が流れ、韓国の救急車で病院に運ばれた経験は「トラウマ」と苦笑い。当時は宮原知子と女子2人の出場で「知子ちゃんを1人にさせたらいけない」と懸命に回復させた記憶が残る。

ほろ苦いデビューを経て、22年北京五輪では銀メダルに貢献。当初は銅メダルだったが、ROC(ロシア・オリンピック委員会)のドーピング違反で繰り上がった。明るい性格のエースは「団結して、前大会よりもいい色のメダルが取れたらいいな」と今大会の目標を掲げ、大半が後輩となるチームに対し「特技の『場を盛り上げる』を生かすところ。雰囲気を明るくできたらいい」と誓ってきた。

フリーは中1日で8日(日本時間9日)に行われる。17日(同18日)からの個人戦に向けても、弾みをつける演技を披露する。

日本はアイスダンスの「うたまさ」こと吉田詩菜、森田真沙也組が8位、ペアの「りくりゅう」三浦璃来、木原龍一組が世界歴代3位の高得点で1位。次の男子SPにはエース鍵山優真が登場する。

◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。03年度後期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に影響を受け、4歳でスケートを始める。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りし、個人6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。世界選手権は22年から3連覇。全日本選手権は5連覇中で、18年を含めて優勝6度。今季のSPは「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、フリーは「愛の讃歌」。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。