春の訪れを告げるセンバツ大会(第98回選抜高校野球大会、3月19日開幕)の出場32校が決まった。昨年も、甲子園でたくさん…

春の訪れを告げるセンバツ大会(第98回選抜高校野球大会、3月19日開幕)の出場32校が決まった。昨年も、甲子園でたくさんのヒーローが誕生したが、今年のセンバツで活躍が期待されるヒーローを紹介していきたい。

 今年の「高校生BIG3」の1人、横浜(神奈川)の織田 翔希投手(2年)が今センバツで3度目の聖地に挑む。昨年センバツでは5試合に先発、25イニングを投げ16奪三振、防御率2.16の成績でチームの優勝に貢献した。夏の神奈川大会でも25.1回を投げて防御率1.42をマークし、春夏連続甲子園に貢献。甲子園でも2完封を含め、3試合連続無失点の快投も見せた。準々決勝では実力を発揮できず敗れたが、2年生右腕としての素質を開花させた。

 最高学年となった昨秋から背番号1となり、名実ともにエースとしてチームの神奈川大会優勝、関東大会8強に貢献してきた。185センチ、80キロと、均整のとれた投手らしい体格で、最速も154キロを誇る。鋭いスライダー、大きく縦に割れるカーブ、左打者に有効なチェンジアップという変化球もレベルが高く、高校生右腕としての完成度、将来性はズバ抜けている。この秋のドラフト1位候補に名前が挙げられ、今年に入ってからは、米メジャーのドジャース関係者が学校を訪問していたことが報じられるなど、すでにメジャー各球団のスカウトからも注目され、獲得への「本気度」も増している。

 左足の裏を打者側に向けてステップするなど、下半身の粘りを意識。テークバックから投球にかけての切れは、この下半身の使い方から生まれる。織田の真骨頂はここに集約されている。

 昨年秋は関東大会準々決勝で専大松戸(千葉)に敗れた。リードされて迎えた6回から登板するも、1点を許した悔しさは忘れない。経験を積んできたこともあり、昨年見せてきた思い切りの良さが鳴りを潜めかけているが、大きく羽ばたくための試練だと思いたい。

 横浜の連覇はこの右腕にかかっていると言っても過言ではない。この冬で鍛えた体の強さ、切れに加えて、メンタル面でも成長した姿を今センバツで存分に発揮してもらいたい。