日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で相撲教習所の卒業式と入所式を行った。入所式には“史上最強の新弟子”の呼び声高く、…
日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で相撲教習所の卒業式と入所式を行った。入所式には“史上最強の新弟子”の呼び声高く、今月の初場所では7戦全勝&優勝決定戦の末、序ノ口優勝を果たした旭富士(23=伊勢ケ浜)らが出席した。
旭富士は、すでに昨年12月から教習所に通っているが、この日が入所式となった。初場所は千秋楽の優勝決定戦を制した後こそ、取材に応じたが、それ以外は取材を断っていた。この日も取材には応じなかったが「相撲教習所」の看板前での写真撮影には応じ、合間には他の部屋の力士と談笑する場面もあった。
ただ、この日、最も目立ったのは、日体大で24年に学生横綱に輝き、初場所で幕下最下位格付け出しで初土俵を踏み、6勝1敗だった和歌ノ富士(24=春日野)だった。走って相撲教習所に到着した時点で、すでに開始の午後4時を1分過ぎていた。部屋の連絡の行き違いなどで、この日に入所式があることを、本人は理解しておらず「コインランドリーにいました。電話がかかってきたのが(午後)3時50分。着物だったので、そのままダッシュで来ました」と、息を切らしながら、こっそりと後方から入室した。すでに式典は始まっており、遅刻した格好となったが、どさくさに紛れられた様子で、入所式後は「めちゃくちゃ焦りました」と、苦笑いを浮かべた。
「教習所は、他の部屋の力士と稽古できるので楽しみ。旭富士と稽古したい」と、近い将来の幕内の好取組となることは必至ともいえる相手との稽古を熱望した。ちなみに、コインランドリーは「洗濯物を入れてくるところでした。これから帰りに、また寄って、洗濯物を持ち帰ります」と、若い衆らしく忙しく働くことも、苦にしていない様子だった。【高田文太】