大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議が28日、東京・両国国技館で行われ、寿之富士(25)…
大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議が28日、東京・両国国技館で行われ、寿之富士(25)=本名ウスフバヤル・デミデジャムツ、モンゴル出身、伊勢ケ浜=の新十両昇進が決まった。
新十両会見では、寿之富士の日本語能力の高さを感じさせる場面があった。
報道陣から「生まれ変わったら何を」と質問された寿之富士は「人間になりたい。普通に」と返答した。するとある記者が相づちを打つように何気なく「普通の人間に…」とつぶやいた。
それを耳にした寿之富士は、即座に「『の』じゃないですよ。『に』ですよ。『普通に人間に』ですから」と、ツッコんで笑いを誘った。確かに、「普通の人間」だと力士であることが異常のように受け取られてしまう。
寿之富士は高校2年で鳥取城北に編入して相撲を始め、同志社大を経て、宮城野部屋に入門。24年春場所で初土俵を踏んだ。師匠だった元横綱白鵬(元宮城野親方=25年6月に協会退職)に期待され、聖白鵬のしこ名を授かり、今年初場所から改名していた。
17年春に来日してから9年弱。「に」と「の」で意味合いが異なることを、即座に反応する姿が印象に残った。白鵬と同じく父がモンゴル相撲の横綱で、背格好が似ていることや前のしこ名から“白鵬2世”ともささやかれた寿之富士だが、日本語能力の高さは特筆ものだ。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)から「地道に言ったことをこなすタイプなんで、そういう真面目さがあって、他の子より先に結果を出せるようになってきたんじゃないかな」と評された寿之富士。「2年以内で上がるのが目標だったので良かった。親方が教えてくれた筋トレを重視して、そのおかげです」と喜んだ。「来場所2桁以上勝ちたい」と目標を掲げていた。