守備からカウンターを狙った中国だが、その作戦は実らなかった(C)Getty Images 現地時間1月24日まで行われて…

守備からカウンターを狙った中国だが、その作戦は実らなかった(C)Getty Images
現地時間1月24日まで行われていた「AFC U23アジアカップ・サウジアラビア」は、日本代表の2大会連続、史上最多3度目の優勝で幕を閉じた。ノックアウトステージに入ってからは、準々決勝でのヨルダン戦、準決勝の韓国戦と、それぞれ1得点だったものの、決勝の中国戦では4得点を挙げ攻撃力の高さを改めて示す結果となった。
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中国戦の4得点は、いずれも日本の巧みなボール回しから生まれている。大関友翔の先制点は右からのクロスが起点となっており、2点目の小倉幸成のゴールは左サイドからの仕掛が得点に繋がった。さらに後半、佐藤龍之介による3点目は、相手PA内へのスルーパスから相手のハンドを誘い、PKを獲得。また、ダメ押しの4点目、小倉のこの日2得点目も左サイド深くからのクロスボールがきっかけとなっている。
日本はフィールドを幅広く使った攻撃が機能したことで、試合序盤から主導権を握り最後まで放さなかった。一方、決勝まで無失点で勝ち上がるなど“堅守”が最大の特徴だった中国は、日本戦の結果について、厳しい反応が国内から上がっているようだ。
大会期間中、日本に対する過激な発言が話題となった中国の評論家ドン・ルー氏による、SNS上での投稿を、中国メディア『捜狐』が紹介している。
同メディアによると、決勝戦後、ドン・ルー氏が試合内容への見解として、中国の5-3-2の布陣について「戦術の毒薬」などと批判したという。また、アントニオ・プチェ監督にも厳しい言葉を投げかけたとして、「中盤の選手を“孫子”のように走らせ続け、最後は日本に完全に料理されたというのがドン・ルーの主張だ」と伝えている。
その上で同メディアは、「決勝の試合内容は、ドン・ルーの指摘を裏付けるものだった」と論じており、「前線に2トップを置いたものの、日本は最終ラインで公園を散歩するかのようにボールを回し、ほとんどプレッシャーを受けなかった。その一方で負担はすべて中盤の3人に集中し、左右へのスライド、カバーリング、カウンターへの関与まで求められた」と説明。
また他にも、ドン・ルー氏の意見に理解を示し、「彼が言う通り、これは選手の怠慢ではなく、構造的に『手も足も足りない』布陣の問題だ。3人で広大なエリアを守り、なおかつサイドまでサポートするなど、そもそも成立しない」とも分析している。
いずれにせよ日本の圧勝となった試合運びには、攻守における組織力の高さが存分に表れていた。そして、初の決勝の舞台を踏んだ中国にとってはその悔しさから、試合結果ついての国内における反響も、もうしばらく続くことになるのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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