J3の奈良クラブは25日、奈良市内で明治安田J2・J3百年構想リーグ新体制発表会を行い、一部欠席者をのぞいた選手、スタッ…

J3の奈良クラブは25日、奈良市内で明治安田J2・J3百年構想リーグ新体制発表会を行い、一部欠席者をのぞいた選手、スタッフが参加した。

冒頭にあいさつした浜田満社長(50)は、25シーズンのホームゲーム総入場者数が前年比120パーセントとなる4万6251人となったことや、微増ながら売り上げもアップする見込みであること、奈良県内で地域活性化に取り組む「39市町村応援プロジェクト」が進んでいることなどを説明。今季のスローガンを「深化する、奈良“DEEPER.STRONGER.NARA.”」としたことも発表し「主力が多く引き抜かれ、監督も代わったということで不安に思っている方もいらっしゃると聞いている。でも僕が考える奈良クラブのサッカーについては変わっていない。今までのアイデンティティーをより深くする」と継続して動いていることを強調した。

今季から新たに指揮を執る元日本代表FWの大黒将志監督(45)は「日々選手とともに成長して、練習から試合を想定した練習をしっかりやってしっかり結果を出して、百年構想リーグで優勝したいし、1年半後のリーグ戦で優勝して昇格できるように全員でやっていくつもり」と意気込みを語った。

浜田社長が「偶然を放り込んでどっちに転ぶかではなく、ロジックを組んでやるのが奈良クラブのサッカー。それを変えないで、どういう人であれば体現できるか。その中で去年課題のあった攻撃面を緻密にやってもらえそうな人が誰かとリストアップした中で(大黒監督が)1番でしょうと思った」と選定理由を語った新指揮官は、今回が初の監督業となるが大きな不安はない。JFLティアモ枚方でコーチを務めていた時期を「ほぼ監督に近いことをやらせていただいていたので、そこで経験を積めた」と振り返り、シーズンを通したマネジメントに自信川崎フロンターレでコーチを務めた昨季も「長谷部(茂利)監督から攻撃的な部分はやらせていただけた」と貴重な経験を積み、満を持して監督業の第1歩を踏み出すことになった。

百点構想リーグは昇格と降格がない戦いになるが、目指すのはJ2クラブも加わった中での大会制覇だ。「見ている人に『いいサッカーをしているな』と思ってもらえるようなサッカーをして勝つことに、僕がやる意味がある。モチベーションは優勝。やるからには優勝目指してやらないと」と力強く言い切った。

7~19日に実施したタイキャンプでは、ピッチ上やミーティングで「自分たちからアクションしていくサッカー」を落とし込み始めた。選手の理解が早いと手応えを得る新監督は「全員を成長させること。どうすれば点が入るかはわかるので、そこは難しくはない。でもサッカーはFWだけではないので、全員に要求しているし、期待している」と話し、さらなるチーム力アップに意欲を見せた。【永田淳】