ドジャース山本由伸投手(27)が、MVPを獲得したワールドシリーズでの舞台裏を明かした。24日、都内の「NIKE HAR…

ドジャース山本由伸投手(27)が、MVPを獲得したワールドシリーズでの舞台裏を明かした。24日、都内の「NIKE HARAJUKU」でトークショーに出演。完投勝利から中1日で迎えた第3戦は、延長18回にブルペンで投球練習を行ったが、試合序盤はコーヒーを飲んですしをつまむなどリラックスモードだったという。移動中の文化の違いや今季の目標など、軽快なトークを見せた。

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山本が「おとこ気ブルペン」「連投胴上げ」の真実を明かした。昨年のワールドシリーズ第2戦で105球の完投勝利。移動日を挟んだ第3戦は登板予定がなく、完全にリラックスモードだった。「試合が始まった時にコーヒー飲んでましたし。たまたま球場にすし屋さんが来てくれる日だった。3回ぐらいで軽食がてら、すし食ってたんです」。次回登板は第6戦のはずだった

試合は5-5のまま延長戦に突入した。既に6投手が登板済み。10回から引退するカーショーを含め、さらに4投手が登板。9番手クラインは自己最長の4イニング目。限界だった。「周りを見たら僕か翌々日先発のスネルしかいない」。監督に通訳を通して登板可能と告げた。「自分のすべきことが正しいのか分からなかった。ここで『行ける』と言うのがチームにとって喜ばれてるのか。いいことをしているのか、わがままなヤツになっているのか」。19回からの登板に備え、ブルペンに向かった。結果的に登板はなかったが、チームを燃え上がらせた。

第6戦は96球で6回1失点で勝利投手となった。第7戦は中0日で9回に登板。「高校野球だったら、エースだとしたら、また投げるのが分かるんですけど。ワールドシリーズの第7戦で周りもメジャーリーガー。自分の状態も、どこまでのものか分からなかった。本当にいいことなのか最後まで分からず」。迷いながら登板したが、11回まで投げて胴上げ投手となった。

2シーズンを過ごし、シリーズMVPを獲得しても、メジャーリーガーの体力には驚かされるという。「移動とかすごくハードなんです。その中でも選手たちはめちゃくちゃ元気で。移動の飛行機でも騒いだり。球場に行ったら一流の選手たちがめちゃくちゃ練習してます。あんなに実力、センスとか才能あるのにこれだけ練習するのかと」。日本と違って先発投手が「上がり」でベンチ入りを外れることはないが「意外に慣れた」と適応したという。

3年目の目標を掲げた。「いろいろ賞はありますけど、世界一のピッチャーというのはずっと目指している。去年は個人的に手応えのある年だった。また1つ階段を上って、今年もさらに良いシーズンにしたい」。司会の杉谷拳士氏がサイ・ヤング賞と水を向けると、しっかりうなずいていた。

◆昨年のワールドシリーズ第3戦 1勝1敗で迎え、ドジャースタジアムで対戦。大谷の2本塁打もあり、5-5で延長戦に突入。8回以降は両軍無得点のまま進み、ドジャースは15回から10番手で登板したクラインのイニングがかさんでいくと、2日前に105球で完投していた山本もブルペン入り。19回から登板予定だったが、18回にフリーマンのサヨナラ弾で決着。登板こそなかったものの、山本の姿勢は同僚やチーム関係者だけでなく、球界内外から称賛された。