高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…

高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。

 昨年秋に近畿大会で4強入りしセンバツ出場を確実にした滋賀学園(滋賀)には、注目されている捕手がいる。島尻 琳正捕手(1年)は近畿大会3試合ですべて安打を放つなど、打率は4割を超えた。1年春からスタメンマスクを経験するなど「スーパー1年生」の1人として、チームを攻守で支えている。

 初戦の乙訓(京都)戦では決勝打を放ち、リベンジを果たした近江(滋賀)戦では9回サヨナラ劇の口火を切る二塁打を放った。168センチ、74キロと、恵まれた体格ではないが、パンチ力がある打撃を勝負どころで発揮してきた。

 背中を伸ばして右打席で構える。グリップを顔付近でセットして、バットの先を投手側に向ける。左足を上げてタイミングを図ると、バットがしなるようなスイングを仕掛けていく。近江戦で放った9回の二塁打は、初球の真ん中低めの変化球を思い切り引っ張ると、打球は左翼手の頭上をあっという間に越えた。見逃せばボール球だったかもしれない低めをすくい上げるように長打にした。まさにバットがしなるようなスイングだった。初戦での2安打はともに逆方向。引っ張るだけでない広角に安打を放つ技術もある。

 遠く沖縄・石垣島から滋賀学園の門をたたいた。小学生時代には福岡ソフトバンクホークスジュニアに選出され、中学生時代には石垣島の選抜チームである「石垣島ぱいーぐるズ」の主将として離島甲子園で優勝した実績を持つ。昨年春の近畿大会ではセンバツで登板した長崎 蓮汰投手(3年)と土田 悠貴投手(3年)ら、強力投手陣をリードするスタメンマスクをかぶり、打線でも1番にも抜擢されるほどだった。

 チームは2年連続のセンバツ舞台だが、初の聖地に挑む「スーパー1年生捕手」がさらなる飛躍を狙う。