<大相撲初場所>◇14日目◇24日◇東京・両国国技館角界史上5位の245・5キロを記録した西序ノ口5枚目の謙豊(36=時…

<大相撲初場所>◇14日目◇24日◇東京・両国国技館

角界史上5位の245・5キロを記録した西序ノ口5枚目の謙豊(36=時津風)が、現役を引退した。最後の一番は白星。東序ノ口10枚目の山田(21=二所ノ関)に対し、鋭い踏み込みから一気に押し出した。「気持ちが前に出て、足がついていかなかった(笑い)。最後、いい感じで勝てたので良かった」と笑顔で話した。

宮城・加美農高から東農大をへて、時津風部屋に入門。2011年5月の技量審査場所で初土俵を踏み、最高位は東幕下59枚目。かつては豊ノ島の付け人に付いたほか、最近9年は部屋のちゃんこ長も務めていた。最後の相撲を終え、「楽しかった。それしかないです。相撲に感謝しかありません」ときっぱり言った。

思い出の一番は、2012年初場所の三段目優勝決定戦。現在は関取の明生や白鷹山を破って7戦全勝としたが、決定戦で琴河津(現在の琴太豪)に敗れて優勝を逃した。

入門時から200キロを超え、2014年3月には史上5位の245・5キロを記録した。本人によれば、非公式ながら260キロだった時期もあったという。

だが、糖尿病などを抱え、健康問題を考えて、約3年前に胃の一部を切除。「太りすぎたので、ダイエットのために胃を切りました。今は100CCくらいが残っています」。現在は約190キロに落ち着いた。

入門から約15年。「やりすぎました。長かったです。悔いはないです。強くなれなかったが、そんなのはどうでもいいくらい面白かった」。今後は角界を離れるが、相撲関連の仕事に就く予定。31日に東農大世田谷キャンパスで断髪式を行う。【佐々木一郎】