<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇23日◇北京国家体育館◇女子フリー【北京=勝部晃多】2月のミラノ・コルティナ五輪女…

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇23日◇北京国家体育館◇女子フリー

【北京=勝部晃多】2月のミラノ・コルティナ五輪女子日本代表の2人が、開幕2週間後に迫る夢舞台へ課題を残した。ショートプログラム(SP)3位発進の千葉百音(20=木下グループ)は、フリーも3位の134・16点と巻き返せず、合計202・23点で銅。SP首位の中井亜美(17=TOKIOインカラミ)は、大技トリプルアクセル(3回転半)の転倒が響き、合計215・78点で順位を1つ落とし2位だった。初出場の青木祐奈(MFアカデミー)が、217・39点で逆転で優勝した。

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表情の暗さが、状態の悪さを物語っていた。24年大会覇者の千葉は「パワーが足りなかったのが一番の原因」と肩を落とした。3回転サルコーの着氷乱れや複数のジャンプの回転不足などが響き、フリーは自己最高を10点近く下回る134・16点。総合得点もベストに15点以上及ばず、初めての五輪へ不安を残す内容となった。「全体的にスピードや勢いが足りなかった。そこはオリンピックに向けて迅速に対応していかないといけないポイント」と絞り出した。

練習やSPから続いていたジャンプのミス。大会終了まで修正することはできなかった。それでも「良かったところも悪かったところにも原因がある」と課題が明確なのは救いだ。エッジ(スケート靴の刃)に体重を乗せる感覚の狂いや、GPシリーズからたまっていた見えない疲労感。「パワフルな状態で、あと2週間、1日1日練習を積んでいくべきっていうのは痛感しているので、調子を上げていくだけ」と引き締め直した。

一方で、今大会に出場したもう1人の女子五輪代表の中井は、「悔しさよりもうれしさ。自分なりにできた感覚があった」と表情は明るかった。冒頭の3回転半で大きく転倒し、合計得点では自己ベストに約12点届かず。初五輪へ演技で弾みをつけることはできなかったが、「(トリプル)アクセルは失敗したけど、そのあとミスなく滑り切れたのが今の満足感の一部」。初出場した4大陸選手権で収穫もあった。

夢舞台開幕まで残り2週間。それぞれの課題と向き合っていく。