高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…

高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。

 昨年秋に近畿大会で準優勝した智弁学園(奈良)には、頼れる1年生4番が君臨する。逢坂 悠誠内野手(1年)は近畿大会で本塁打1本をマークし、挙げた5打点はチームトップ。打率も4割を記録するなど、チームの準優勝を支えた。

 すべての試合でヒットを放った。東洋大姫路(兵庫)戦では、8回に犠打で同点劇の一端を担い、9回にはサヨナラ打で勝利に導いた。滋賀学園(滋賀)戦では、先制2ランを放ち、長打力も、勝負強さも発揮し「主砲」としての存在感を出している。

 左打席でどっしりと構える。下半身、上半身ともに鍛え上げられたシルエットは、とても1年生とは思えない。滋賀学園戦では変化球にタイミングを合わせ、豪快に右翼芝生席へと運んだ。インパクトからフォロースルーが鋭く、パワーが打球に乗り移っている。全国でも名門チームのなかで、1年生ながら4番に座る理由もうなづける。東洋大姫路戦でのサヨナラ打も、強烈に引っ張った打球が一塁手を強襲しグラブを弾いた。懸命に一塁へ猛ダッシュし、最後は頭から滑り込んでセーフにしてみせた。気合の一打に、本人も雄叫びを上げるほどだった。

 智弁学園は、今季からメジャー・ブルージェイズでプレーすることが決まった岡本 和真内野手や、阪神の前川 右京外野手を生んできた。偉大な先輩たちに負けないスラッガーとしての系譜を受け継ぎ、センバツでその素質を開花させる。