日本との攻防に敗れた韓国(C)Getty Images 宿命のライバル対決で見せつけられた「差」に落胆の声は広まった。「…

日本との攻防に敗れた韓国(C)Getty Images

 宿命のライバル対決で見せつけられた「差」に落胆の声は広まった。

「日韓の差を実感させる90分だった」(日刊紙『朝鮮日報』)

 そう記されたほどの内容で、小さくない話題となったのは、現地時間1月20日に行われた日本代表と韓国代表による「AFC U23アジアカップ・サウジアラビア」の準決勝だ。2年後のロサンゼルス五輪を見据えた中で実現したライバル対決は、21歳以下の選手を揃えた前者が、36分に小泉佳絃が挙げた虎の子の一点を守り抜いて1-0で勝利した。

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 最少得点差での敗北ではあった。しかしながら、“2歳年下”となる21歳以下のメンバーで構成した日本に対して、韓国は内容で圧倒された。とくに前半はシュート数が1対10と差を付けられ、押し込まれ続けた。

 日本の支配的なサッカーに成す術がなかった韓国イレブン。そのパフォーマンスを目の当たりにし、国内メディアでは未来を不安視する意見が噴出した。日刊紙『朝鮮日報』は、今回の敗北よりも「未来のないサッカーが恐ろしい」と糾弾。兵役免除が懸かる今年9月に名古屋で開催されるアジア大会を重視した代表の姿勢に苦言を呈した。

 ピッチ内外で組織的に太刀打ちができず、日本に力なく敗れた。その内容を「無気力だ」と断じた同紙は、「長期的な競争力より兵役免除の特例という目の前の“実”を選んだ彼らだが、それにふさわしい力すら見せなかった。今、韓国サッカー界が置かれた現状は、『今』と『未来』の両方で日本に後れを取っている」と嘆いた。

「日本はオリンピックでの金メダル獲得を目指し、22年から21歳以下の選手たちを軸として国際大会に望んでいる。4年間で組織力を引き上げてオリンピックに出るという明確な計画である。しかし、韓国は日本のように長期的な育成プロジェクトは稼働しない。選手たちの兵役免除の特例が影響するためだ。彼らはオリンピックのメダルよりも簡単なアジア大会の金メダルで得られる恩恵に重きを置いている」

 選手たちが「何よりもアジア大会の優勝が重要だと考えている」という特殊事情がサッカー界の発展の妨げとなっていると説く同紙は、「しかし、今回のU-23アジアカップで代表チームの戦力は、アジア大会でも通用しないという総体的な難局に陥った」と分析。競争力の低迷を改めて問題視した。

「韓国は、戦術や個人技、組織力などで弱点ばかりを見せ、21歳以下の選手で構成されたウズベキスタンと日本に完敗した。ここにヤン・ミンヒョク(コベントリー)、ペ・ジュンホ(ストーク・シティ)、キム・ジス(カイザースラウテルン)などの海外組が合流したとしても、アジア大会での金メダルは保証されないだろう。そもそもユース年代の育成に特化した専門的な指導者ではなく、ファン・ソンホンやイ・ミンソンといったネームバリューに依存してきたという批判もある」

 国際舞台で喫した今回の惨敗は、韓国にとって、日本との「差」でだけでなく、国内の不安定な現況も浮き彫りにしたようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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