2月に行われる特別大会(百年構想リーグ)を前に、日本サッカー界を支えてきた偉大な選手たちの原点を振り返る。彼らの多くは、…
2月に行われる特別大会(百年構想リーグ)を前に、日本サッカー界を支えてきた偉大な選手たちの原点を振り返る。彼らの多くは、冬の国立競技場で開催されてきた全国高校サッカー選手権大会を経験し、そこからJリーグ、そして世界へと羽ばたいていった。
選手権史上、最も衝撃的な記録を残した一人が鹿児島城西高校出身の大迫勇也である。2008年度の第87回大会において、大会記録となる1大会10得点を記録した。この数字は2026年1月時点でも更新されておらず、18年が経過した現在もなお破られていない。準決勝後に話題となった「大迫半端ないって」というフレーズは、その後、2018年ロシアW杯をきっかけに広く知られる言葉となった。大迫は現在、ヴィッセル神戸に所属し、Jリーグ屈指のストライカーとして活躍を続けている。
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大会通算最多得点記録を保持しているのが、国見高校の平山相太である。高校3年間で通算17得点を記録し、2年連続で得点王に輝いた。約2メートルに迫る長身から繰り出されるヘディングは圧倒的で、「平山のための大会」と称されるほどの存在感を放った。その国見高校からは、その後も大久保嘉人が現れ、全国大会で得点王を獲得するなど、強力なストライカーを輩出している。
世界の舞台で活躍した選手も、選手権を通過点としてきた。本田圭佑は星稜高校3年時にキャプテンとして第83回大会に出場し、チームをベスト4へ導いた。高校時代から強いプロ志向を持ち、独自のリーダーシップを発揮していた本田は、その後、CSKAモスクワやACミランなど欧州のクラブでプレーし、ワールドカップ3大会連続ゴールという記録を残している。
長友佑都も東福岡高校出身で、第83回大会を経験した一人である。高校卒業後は明治大学を経てFC東京へ加入し、その後インテルやガラタサライなど海外クラブでプレーした。日本代表では左サイドバックとして長年にわたり活躍し、日本サッカーを支えてきた。
市立船橋高校も、数多くのJリーガーを輩出してきた名門である。森崎嘉之、北嶋秀朗、カレン・ロバートらがその代表例で、特に北嶋は高校時代に複数回の全国制覇を経験し、Jリーグでは柏レイソルや清水エスパルスで活躍した。また、日本代表として2000年のAFCアジアカップにも出場している。
四日市中央工業高校からは、小倉隆史が「レフティーモンスター」の愛称で知られる存在として名を馳せた。1991年度大会の準決勝で決めた劇的な同点ヘディングシュートは、今なお選手権史に残る名場面として語り継がれている。
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近年では、四日市中央工業高校出身の浅野拓磨や、東山高校からプロ入りした鎌田大地が海外のトップリーグで活躍している。鎌田は高校時代に全国選手権の舞台を経験できなかったが、その悔しさを糧に成長し、世界で成功を収めた稀有な例である。
全国高校サッカー選手権は、単なる高校生の大会ではなく、プロへの登竜門として長年機能してきた。冬の国立競技場で輝いた高校生たちは、Jリーグを経て日本代表、そして世界へと歩みを進めてきた。この伝統は現在も続いており、2026年の新たなシーズンにおいても、かつて選手権で躍動した選手たちが各クラブの中心選手として活躍する姿が期待されている。