高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…

高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。

 昨年秋に近畿大会で準優勝した智弁学園(奈良)には大黒柱がいる。プロ注目の左腕、杉本 真滉投手(2年)は、24年夏甲子園でデビューも果たした逸材だ。

 昨年秋の奈良県大会の畝傍戦では3安打完封、18奪三振と格の違いを見せつけた。準決勝の郡山戦では、5回に振り逃げを含む1イニング4奪三振など、7者連続三振もマーク。12奪三振完封(7回コールド)劇も成し遂げた。決勝では宿敵・天理に勝利。投げては7安打10奪三振3失点(自責2)の完投勝利で、打っても2本の本塁打を放つなど、投打に大活躍した。奈良大会では全5試合に登板し、27.2回を投げて防御率は0.65。奪三振率は、なんと15.00と驚異的な数字をマークした。

 近畿大会でも初戦から2戦連続完投勝利。近大付(大阪)戦では15奪三振の快投も見せた。決勝までの4試合すべてに登板し、防御率も1.35。名実ともに頼れるエースである。

 最速は147キロを誇る。低めに伸びる直球と、キレのいいスライダーが武器で三振が奪えるところが最大の特徴。すでにプロのスカウトからも高評価を受けている。体格も175センチ、80キロ。下半身も筋肉質のがっしりした感じで、鍛えられているのが分かる。投球フォームもテークバックが小さく、球の出所が見にくく、打者をほんろうする。リリースの瞬間に最大の力を込めて投げることで、すべての球種に切れも生んでいる。

 どこまで成長するのか楽しみでしかない。センバツでの活躍次第では、今年の高校野球界をリードする存在にもなりえる。