「プロレス・新日本」(18日、佐倉市民体育館) 永田裕志(57)によるプロデュース興行で、4日の東京ドーム大会で衝撃デ…

 「プロレス・新日本」(18日、佐倉市民体育館)

 永田裕志(57)によるプロデュース興行で、4日の東京ドーム大会で衝撃デビューを飾った東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフアロン(29)が3戦目で自身初のメインイベントに臨んだ。8人タッグマッチで永田、矢野通(47)、ボルチン・オレッグ(32)と組み、極悪レスラーのEVIL率いる悪党集団ハウス・オブ・トーチャー(HOT)と対戦。初めての金的攻撃を受ける屈辱も味わったが、逆三角絞めでディック東郷(56)を失神KOし、デビュー3連勝で大会を締めくくった。

 衝撃のデビュー戦で早くもファンの心をつかんだ五輪王者レスラーは、丸刈りに黒のショートタイツというヤングライオンスタイルで、上半身裸でNEVER無差別級王座のベルトを腰に巻いて入場した。プロレス転向と新日本入団のきっかけとなった恩人・永田との初タッグでダブルでのブレーンバスターを放ち、一緒に「ゼアッ!」と敬礼ポーズも披露。最後は豪快なアングル・スラムから威力抜群の逆三角絞めにつなげてレフェリーストップを奪った。試合後初めてマイクも握ったウルフは「新日本入団にあたり永田さんには多大なるご恩を感じています。こうやって同じリングでマットの上で戦えて最高の気分です。これからも永田さんには教えてほしいことがたくさんあるので、引き続きよろしくお願いします」と頭を下げた。

 プロデュース興行を盛況で終えた永田は「1月4日のテレビ(地上波放送もされた大会)でウルフアロンが素晴らしい活躍をしてくれたことも含めて、新日本プロレスが画面を通じてお客様に伝わったんじゃないですかね」とうなずいた。自身がプロレス転向のきっかけを与えた超大物ルーキーについて「元気がいい。荒削りなのもあるし、試合をやっていけばボロが出るでしょうけど、しっかり地方巡業1発目で仕留めてくれるんだから大したもん。これからどんどん試合数をこなして、いっぱいボロを出してもいいので成長してほしい。やっぱり素晴らしいものを持っているのは横にいて感じました。場数を踏めばとんでもない怪物になると思いますけどね」と太鼓判を押した。

 東京ドームでのデビュー戦では4万6千人超の大観衆を熱狂させながらEVILを葬り、いきなりNEVER無差別級王座のベルトも奪取した。永田は「よくこんなに自らの体を持て余すことなく戦うことができるなと(感心した)。(要因として)やっぱりプロレス好きなのもそうだし、天性のセンスがあるんじゃないですかね」とうなりつつ、「あんなに(デビュー戦みたいに)うまくいくプロレス人生ばかりじゃないので。失敗もするだろうし、ボロも出るかもしれない。それはそれでどんどん自分の肥やしにしていってくれればいい。まあデビュー戦でベルト獲っちゃったから既に一流なんですけどね」と、アスリート出身のプロレス界の大先輩としてエールを送った。