ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は18日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル)で個…
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は18日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル)で個人第18戦の予選が行われ、53歳の葛西紀明(土屋ホーム)は112メートルと失速し、84.4点で本戦には進めなかった。
2大会ぶり9回目となる2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)出場へ、わずかな可能性を残していた。だが、全日本スキー連盟が定める派遣基準をクリアできず、出場を逃した。
葛西は予選後、五輪出場の夢が絶たれたことについて「(16日にあった)初戦で予選落ちした瞬間、もうオリンピックの目標はついえたと感じた」と語った。
自身が持つW杯の個人最多出場記録579試合の更新も、持ち越しに。
「せっかく良いチャンスをもらっているのに、生かせていない自分がちょっとふがいなくて、むかついています」
ただ一方で、つかんだ手応えもある。
「自分の調子が好調でも絶好調でもない中で、W杯メンバーに選ばれた。これがもし好調、絶好調というふうになっていけば、どこまで上にいけるんだろうという期待感が持てるようになった」
視線の先にはすでに、2030年にフランスのアルプス地域で開催される冬季五輪がある。「もちろん狙っていきたいし、この先、自分がどう上がっていけるかというのも楽しみ。諦めずにやります」と現役続行を宣言した。
4年後、57歳になる。
58歳で現役を続けるサッカーの三浦知良選手を挙げ、「キングカズもJリーグで頑張るという、カズさんの道をたどって、僕もいきたい。この年でやっているという元気と勇気を皆さんに届けていけるなら、まだまだ続けます」。
海外W杯遠征メンバーから漏れた今季、葛西は下部大会のコンチネンタル杯で上位に食い込み、W杯札幌大会予選への出場権を国内枠で獲得した。
だが、札幌大会は2試合とも予選落ち。W杯ポイントを獲得することはできなかった。
北海道下川町出身で、1988年に16歳でW杯札幌大会に初出場した。W杯通算勝利数は日本勢2位の17勝。冬季五輪には史上最多の8回出場し、94年リレハンメル大会では団体で銀メダル。14年ソチ大会は個人ラージヒルで銀メダル、団体で銅メダルを獲得した。(笠井正基)