◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(16日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)比嘉一貴は…
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(16日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
比嘉一貴は2025年、日本人選手として初めてアジアンツアーの年間王者に輝いた。シーズン中、もうひとつのターゲットだったのは、同ツアーの高額賞金大会・インターナショナルシリーズを通じた今季のLIVゴルフ参戦。最終的にランキング上位2枠に入ったスコット・ビンセント(ジンバブエ)、浅地洋佑に敗れた。
年が明けた前週には、最後の3枠を争う予選会(LIVゴルフ プロモーションズ)も行われた。だが、その4日間競技に比嘉の名前はなかった。
「もちろん出る考えもあったんです。でもプロモーションズに出ることでペナルティがあると聞いてやめました」と明かす。その“罰”とは、予選会出場者が向こう1年間、PGAツアーの大会に参加できないというもの。「普通の試合だけでなく、Qスクール(米ツアーの予選会)にも出られないと聞いて」
2023年にPGAツアーとLIVゴルフが開始した和解交渉は今も難航している。今週、エリート選手向けの「リターニングメンバープログラム」によりブルックス・ケプカのツアー復帰が決まったばかりだが、溝は依然としてあらゆるレベルで残ったままのようだ。
「いまはまだ『どこを目指す』と明確には決めていない」。比嘉の願いは、海外でハイレベルな選手と競い合うことに尽きる。「まだいろんなチャンスを残したい。自分(のキャリア)に先があと何年あるのかと考えると、プロモーションズに出て1年を潰すのは(代償が)大きい。選択の幅を狭めることになるのかなと」。LIVの予選会を通過できなかった場合のリスクを見極め、参加を見送った。
アジアンツアーでの栄冠に浸る間もなく、新シーズンが始まった。「日本人初というほどすごいことをした実感はなくて」とさして興奮するわけでもない。それでも「アジアンツアーは昔、『日本ツアーに出られないから行くところ』というイメージだったと思うんですけど、今は良い選手が集まって、大会自体も大きくなった。その中で、年間を通して良いプレーができた。欧州ツアーも含め、いろんな国でプレーをして、少しずつ対応力が付いてきたかなとは感じているところです」と自負もある。
結局、PGAツアーへのスポット参戦という形で滑り出した一年。次は2月末からニュージーランドで2連戦(ニュージーランドオープンby Sky Sport、ISPS HANDA Japan-Australasia Championship)するつもり。「久しぶりのオフ。しっかり調整してシーズンインしたいです」。世界中で可能性を探りに行く。(ハワイ州ホノルル/桂川洋一)