ハンデキャップ重賞の日経新春杯(4歳上・GII・芝2400m)では、ときに軽斤量の伏兵が波乱を呼び込む。08年には5…

 ハンデキャップ重賞の日経新春杯(4歳上・GII・芝2400m)では、ときに軽斤量の伏兵が波乱を呼び込む。08年には50kgのテイエムプリキュアが3着で3連単は46万670円。翌年には同馬が49kgで勝利し、3連単は21万3570円となった。これから振り返る21年のレースも同じくである。ハンデの軽い2頭が激走し、レース史上最高配当を付けた。

 京都競馬場の改修工事により、中京2200mが舞台となった一戦。勝利したのは5歳牡馬のショウリュウイクゾだった。3勝クラスに昇級後は3着、2着、2着と安定していたが、直前の関ケ原Sでは8着に敗れ、7番人気で単勝19.6倍の伏兵評価。格上挑戦ということもあって、負担重量は53kgに抑えられていた。

 スタートすると外のミスディレクション、内のダイワキャグニーをいかせて外目の3番手。ゆったりとしたポジション争いから、1000m通過は60.7秒のミドルペース。暮れからの連続開催が影響し、3、4コーナーから直線入り口にかけては、掘れて砂ぼこりの舞うコンディション。そんなパワーを要する馬場状態も苦にせず、ショウリュウイクゾは力強く馬群の外々を駆け抜けていく。

 勝負所の手応えは決してよく見えなかったが、直線で手前を替えると鋭い伸び脚を披露。坂を一目散に駆けあがって、勢いそのままに先頭でゴール板を通過した。3年目の団野大成騎手にとって、これが嬉しい重賞初制覇。右手でガッツポーズを作って、喜びをかみしめた。

 2着には52kgの6歳牝馬ミスマンマミーアが突っ込んだ。オープン昇級後は掲示板争いが精一杯で、牡馬相手の重賞とあって人気は大きく下落。だが、タフな馬場もマッチしたのか、最後方から上がり最速の末脚を繰り出して見せ場をつくった。

 1着ショウリュウイクゾは7番人気、2着ミスマンマミーアは13番人気で、3着争いを制したクラージュゲリエが4番人気だから、上位勢は総崩れ。3連単は96万1790円の大波乱となって、新春のGII戦は幕を閉じた。

 今年は格上挑戦の馬が居ないこともあり、ハンデ差は比較的落ち着いた印象だが果たして。上下5.5kgの斤量差がどんな結末を生むのか、今回も予想は頭を悩ませることになりそうである。