グラウンド内外でドジャースに貢献してきたT・ヘルナンデス(C)Getty Images 球春の到来が迫る中、米球界はFA…

グラウンド内外でドジャースに貢献してきたT・ヘルナンデス(C)Getty Images
球春の到来が迫る中、米球界はFA市場が活況を呈している。
世間の耳目を集める大物選手のFAが相次いだ今冬。すでにピート・アロンゾ(→オリオールズ)やアレックス・ブレグマン(→カブス)などメガディールが相次いで成立する中で、チーム編成の行方が注目され続けているのが、ワールドシリーズ3連覇に挑むドジャースだ。
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今オフも大枚は叩いている。昨年12月には、メッツからFAとなった大物守護神エドウィン・ディアスを3年総額6900万ドル(約107億円)で獲得。課題だった中継ぎ陣のテコ入れに成功した。
いまだ強肩強打の外野手カイル・タッカーとの大型契約締結や、トレードでのタリク・スクーバル獲得などが指摘されるドジャース。湯水のように湧き上がる潤沢な資金力と、球界屈指のネットワークを誇る彼らなら、新たな大物買いを成立させても不思議ではない。
一方、ドジャースの人員整理にも目が向けられている。現有戦力の大半が30歳を過ぎ、チームの将来性にもメスを入れる必要がある状況は芳しくないため、一部メディアではレギュラー争いの当落線上にいると考えられる選手の名前も列挙されている。
そのうちの一人が、33歳のベテラン外野手テオスカー・ヘルナンデスだ。24年12月に3年6600万ドル(約103億6200万円)でサインした契約には、2028年に1500万ドル(約23億5500万円)と契約延長となるオプションも付帯。トレードでの買い手にとっては決して安くはない。
契約形態を加味すれば、有力な買い手は見込めない。それでも、主戦場としている右翼守備で打球を全力で追わないような緩慢さ、そして球際での弱さを露呈するベテランの立場は、たびたび問題視されており、球団内には高齢化が進むチームの若返りを推進したいという動きもあるという。
仮に「面談を行った」と報じられるタッカー獲得にドジャースが全力を傾けているのだとすれば、T・ヘルナンデスが“余剰戦力”となる可能性はゼロではない。米メディア『Dodgers Nation』の取材に応じた米紙『USA Today』の情報通であるボブ・ナイチンゲール記者は、「この冬の間は、放出はしない。おそらく彼は留任するというのが私の直感だ」と指摘。今オフの電撃退団を否定しつつ、こう続けている。
「この冬は残るとは思う。それは確かだ。でも、仮にチームがタッカーのような選手を獲得したら、『待てよ。外野手が多すぎるから移籍させよう』と言うだろう。間違いなくドジャースは他球団に対して『ヘルナンデスと引き換えに誰を貰えないか』と打診するはずだ。高年俸も考慮すると、彼に世間が思うほどの価値はないんだ。彼をトレードできれば、給与総額を大幅に削減できる可能性がある」
もっとも、T・ヘルナンデスの持つ経験とチームケミストリーを深める明るいキャラクターを「ドジャースにとって必要不可欠」と見る関係者もいる。実際、デーブ・ロバーツ監督も「彼は2度の優勝に貢献してくれた。私のお気に入りの一人だ」と明言している。
可能性は決して高くはない。それでも今冬にショッキングなトレードが実現するのかは、興味深く見守りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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