大谷を口説き落とすために、自ら出馬したトラウトがかけた言葉とは?(C)Getty Images 今から約9年前、大谷翔平…

大谷を口説き落とすために、自ら出馬したトラウトがかけた言葉とは?(C)Getty Images

 今から約9年前、大谷翔平は、メジャー契約を獲得できるようになる25歳を待たずしてMLB球団への移籍を決断。プロの世界、ましてや米球界において“超異例”と言える二刀流挑戦を志した23歳を巡っては、複数球団が獲得競争を展開。最終的に「投打でのプレー容認と支援」を約束したエンゼルスとの契約が成立した。

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 失敗のリスクもあった。大谷をエンゼルスへと惹きつけたのは、伝説的な交渉の席にあったという。現地時間1月7日、MLB公式ネット局『MLB Network』の番組にゲスト出演した当時のGMを務めていたビリー・エプラー氏は、「僕らは、何よりも彼をどう起用するかに焦点を当てていた。プレゼンも彼のための内容だった。まるで結婚のような関係を築こうとしていたんだ」と回想。「絶対に獲得したかった」という偉才を口説き落とすために駆使した“戦略”も打ち明けた。

「我々はマイク(・トラウト)に交渉の席に出てくれないかと頼んだんだ。あの時の彼は、プレゼンをする週に結婚式を控えていて、ロサンゼルスにいたんだ。それで『もし可能なら、facetimeで10分でもいいからショウヘイと話してくれないか』と聞いたんだよ。そしたらマイクは『もちろんだ!』と了承してくれた」

 そして、球界を代表するスーパースターが発した“鶴の一声”が、大谷翔平の背中を押した。

「マイクは『彼を入れたらチームは強くなる。あの子は本物だよ。マジで凄いやつ』って言って、facetimeでプレゼンに参加してくれた。彼がショウヘイに向かって、『やぁこんにちは。僕はマイク・トラウトです』と言ったら、ショウヘイも『うん、知ってるよ。僕はショウヘイ・オオタニです』と返して、一気に場は和んだよ。ショウヘイとのプロセスを図る上で、マイクの存在は助けになった。本人(大谷)にどれだけ刺さったかはわからないけど、あれだけのスターと並べられるんだという形を作れたのは、本当に大きな意味を持っていたと思う」

 そこからエンゼルスで7年間プレーし、球史に残るスターへと駆け上がった大谷。メジャーリーグでの礎ともなった同期間は、トラウトの存在なくして語れないと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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