福島県双葉町の新春の恒例行事「ダルマ市」が10日、JR双葉駅前で始まった。住民が町に戻ってきてから4回目。年々にぎわい…

 福島県双葉町の新春の恒例行事「ダルマ市」が10日、JR双葉駅前で始まった。住民が町に戻ってきてから4回目。年々にぎわいを増し、町民らは復興の手応えを感じていた。11日まで。

 開会式で実行委員長の伊沢史朗町長は「確実に双葉の復興は進んでいる。伝統行事を楽しんでもらい、町に戻ってきてほしい」と呼びかけた。

 双葉ダルマ市は江戸時代から300年ほど続く伝統行事。2011年3月の東京電力福島第一原発の事故の後も、いわき市の仮設住宅や復興公営住宅で続けてきた。

 町中心部の避難指示は22年8月に解除されたが、町内で暮らす住民は約200人にとどまる。ただ、会場には飲食や伝統工芸など約50のブースが並び、町外で暮らす町民も多く駆けつけた。

 高さ約2.5メートル、重さ約700キロの巨大ダルマを引き合う綱引きでは、約400人が南北両軍に分かれて歓声を上げた。子どもみこしは18人が担いで練り歩いた。

 避難先でダルマ市を開いてきた「夢ふたば人」の中谷祥久会長(45)は「懐かしい人にも会えて、子どもたちの元気な声も聞けた。復興が進んでいると感じた」と喜んだ。

 JA福島さくら女性部双葉支部は1千個を超える双葉ダルマを用意して販売した。石田恵美支部長(71)は「縁起物の双葉ダルマが多くの人に届けられたらうれしい」と話した。

 11日は、芸能発表会やダルマみこしが繰り広げられる。(大久保泰)