<全国高校サッカー選手権:鹿島学園1-0流通経大柏>◇10日◇準決勝◇MUFG国立「茨城旋風」が止まらない。同県勢が日本…
<全国高校サッカー選手権:鹿島学園1-0流通経大柏>◇10日◇準決勝◇MUFG国立
「茨城旋風」が止まらない。同県勢が日本サッカーのさまざまな層で躍進する中、鹿島学園が昨年準優勝の流通経大柏を1-0で破り、初の決勝進出を果たした。後半45分に決勝点を奪った途中出場のFWワーズィージェイヴェン(2年)は「ゴールがめちゃでかく見えた。ふかすとか一切関係なく振り切りました」と振り返った。
強豪にも一切ひるまず戦った。序盤はプロ内定者4人が先発した相手の圧力を受けるも、ラインを下げすぎない。球際の戦いで後手に回ることなく、主導権を渡さなかった。自慢の2トップやサイドで起点を作り、中盤もセカンドボールを回収。守備陣は身長193センチのU-17タイ代表GKプムラピーを中心に粘り強く戦った。
鈴木監督が示したプランがハマった。90分間を15分ずつに区切って、前後半3セットずつと整理して臨んだ。1セットごとに状況を確認し、ラストセットの最後に決勝弾。「0(失点)が続けば相手が焦る可能性はある。自分たちのチャンスになるのでは」の見立て通りになった。
格上との対戦だからこその作戦だった。春先に行った練習試合は0-3の完敗。球際、切り替え、連続性、全ての面で上回られた。基準を見直し、強化を図り、大舞台で雪辱を果たした。茨城県は本年度、J1鹿島、J2水戸、筑波大、鹿島ユースが各カテゴリーで優勝。鈴木監督は「結構プレッシャー」と苦笑いを浮かべつつ「その風に一緒に乗らせてもらって、今ここにたどり着いた」。県勢として古河一以来45大会ぶりの全国制覇まであと1つだ。【佐藤成】