広島会沢翼捕手(37)が9日、鹿児島の最福寺で10年連続となる護摩行を行った。約2000本の護摩木が燃やされた2メートル…
広島会沢翼捕手(37)が9日、鹿児島の最福寺で10年連続となる護摩行を行った。約2000本の護摩木が燃やされた2メートル超の炎に向かって、不動真言を唱え続けた。「今年も始まったなと思う気持ちと、気持ち新たにという感じもしますね。自分との戦いで、己に勝つという気持ち。熱かったですね、今年も」。1時間30分の行を終え、鼻や頬などは赤く腫れていた。
今年で球団捕手としては最長の20年目となる。ここ数年、正捕手の座は後輩に譲り、昨季は24試合の出場にとどまった。チーム内での役割は変わり、支える立場となった。「プロ野球は結果の世界なので、結果を出さなきゃいけないというところも含めて、今年1年は大事になってくる。甘い世界じゃないことも20年やってきて、身に染みている。プラスアルファ、今後のカープのためを思ってやっていかなきゃいけない、考えていかなきゃいけないのかなと思っています」。選手会会長を退任し、自分自身のことだけを考えられる立場になった。それでも精神的支柱は、誰かのために力を注ぐ。
「チームのため、誰かのため、家族のため、そっちの方が僕は力が出る。やっぱり、カープが好きだから。今後の“会沢翼”という人物をつくっていくためにも、僕は必要なんじゃないかなと」
10年続けた護摩行でまたシーズンへ向けたスイッチが入った。チーム最年長となる今季、強さや厳しさとともに優しさをもってチームを支えていく覚悟はできている。【前原淳】