『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役…

『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役になる可能性を秘めた「次代を担う球児」たちにインタビューを敢行。第13回は、愛知尾州ボーイズの青木 遼磨選手だ。

 愛知尾州ボーイズは2025年、春のボーイズリーグ日本一に輝き、夏はジャイアンツカップでベスト8進出。OBの西武・篠原 響投手(福井工大福井出身)がイースタン・リーグで優秀選手賞を獲得するなど飛躍の1年となった。

 大会で結果を残しつつも、上のステージで活躍選手を育てる。そんな勝利と育成を両立するチームから、また1人期待の選手が高校野球の世界へ挑もうとしている。主に2番センターで出場した青木 遼磨選手だ。

 最大の持ち味は50m走を6.5秒で駆け抜ける脚力。U-15日本代表に2年連続で選出されたチームメイト・丹羽 裕聖と「同じレベルか、それ以上だと思っています」と自信を持っている。

 また俊足を生かした外野の守備、特に守備範囲の広さにも武器にしており、「チームで一番広いと思っています」と青木本人も語るほどだ。

 愛知尾州ボーイズではトレーナーの指導で、スピード強化のメニューを取り入れている。その成果も大きいが、青木自身が愛知尾州ボーイズで変わったことは「考え方です」という。

 「小学生の時、チームでは自分が一番うまくて、試合にどんどん出してもらえました。ですが、愛知尾州ボーイズに来たら、周りは上手い選手だらけでメンバーに入るだけでも必死でした。でもそのために考えて努力を積み重ねることが出来たので、考えることは3年間で一番成長したと思います」

 小学生の時は中日ドラゴンズジュニアにも選出された。早くから抜きんでた実力を発揮していた青木。まさにスターだったところから一転、厳しいメンバー争いに挫折したこともあったという。それでも乗り越えられたのは、チームの雰囲気のおかげだったという。

 「練習はきついです。でもそれ以上にコーチの方々やチームメイトが優しくて、野球が楽しくできました。つらい瞬間があっても、それ以上に楽しく野球が出来た。チームの魅力だと思いますし、そこがあったから3年間やり切れました」

 いよいよ春から高校野球のステージへ上がる。ここまで培ってきた武器を生かして、活躍するつもりだ。

 「小柄ですけど、チームの競争に勝ち抜くためには武器である足や守備範囲が重要だと思っています。なので、イチローさんを参考にして、さらにレベルアップしたいと思います。
 イチローさんはレーザービームが投げられる強肩を持っていて、打ってもヒットを量産できる。自分もヒットでチームに貢献したいですし、同じ外野手としてイチローさんはトップレベルだと思っているので、参考にして成長したいです」

 同じ愛知の英雄・イチローの背中を追いかけて。韋駄天・青木 遼磨が高校野球の舞台でも、自慢の脚力で一流選手へ駆け上がる。