西武のルーキーで唯一、育成ドラフト3位の斎藤佳紳投手(22=四国IL徳島)だけが埼玉・所沢の若獅子寮に入寮しなかった。し…

西武のルーキーで唯一、育成ドラフト3位の斎藤佳紳投手(22=四国IL徳島)だけが埼玉・所沢の若獅子寮に入寮しなかった。

しかし7日午後遅く、スーツ姿で寮を訪れた。「新年1発目なので担当のスカウトの方と寮長、ライオンズ関係者の方々に新年のごあいさつをしに来ました」と報道陣に話した。

実は斎藤佳は既婚者で、愛娘もいる。独立リーグ時代の24年11月に結婚。「娘も生まれ、もう1つ、2つも自分の心を締めるというか、この家族を養っていくという気持ちで籍を入れました」と、目標のNPB入りを目指す過程で一家の大黒柱になった。

子どもが小さいこともあり、球団も「自宅通い」を快諾してくれた。引っ越してきたばかりで、この日も昼過ぎまでは片付けに追われた。昼食は自分で家族分を作った。

「おにぎり握りました。具はなしで。のり巻いて。あと、みそ汁と卵焼きを」

同期入団の仲間たちと共同生活を送れない寂しさはあるものの「そうも言ってられない立場なので」と、愛する妻子のためにこの世界でのし上がらないといけない。「球場から近い方が楽なので、家は変えないと思います。でも楽をさせてあげたいなとは思います、家族に」。気温3度の夕暮れ時。帰れば「おかえり」が聞こえる。【金子真仁】