今年の第102回箱根駅伝は、青学大の3年連続9度目の優勝で幕を閉じた。大会前は「5強」の駒大、国学院大、早大、中大ととも…

今年の第102回箱根駅伝は、青学大の3年連続9度目の優勝で幕を閉じた。大会前は「5強」の駒大、国学院大、早大、中大とともに混戦が予想されたが、絶対王者が強さを示した。

大学駅伝界は春からトラックシーズンが始まり、夏合宿などを経て、秋から新たな駅伝シーズンに移る。どこよりも早く、来年の第103回大会を展望する。

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来年の箱根駅伝も青学大が優勝候補の筆頭となる。今大会は1区16位と出遅れながら往路を制し、復路では2位との差を2分15秒も広げてみせた。3年生以下では平松享祐(3年)が4区区間3位、佐藤愛斗(2年)が7区区間3位、折田壮太(2年)が10区区間2位と好走。特殊区間の山下り6区では石川浩輝(1年)が区間歴代4位のタイムで走り、来年以降の出走のめどが立ったことも大きい。5区で驚異的な走りを見せた黒田朝日の卒業は痛いが、直近12年で9度総合優勝に導いた原晋監督のもと、来年も優勝争いの中心となる。

次点は2位国学院大、4位早大の2校か。国学院大は前年までの従来の大会記録を1分12秒上回った。特に山登り5区で区間4位と好走した高石樹の存在は大きい。過去2大会は同区間で2桁順位と苦戦中だっただけに、来年以降へ明るい材料となった。3区区間3位の野中恒亨、4区同4位の辻原輝らの3年生も実績十分だ。

早大は5区で3年連続出走中の工藤慎作(3年)が来年も残る。4区区間賞の鈴木琉胤(1年)、9区区間2位の小平敦之(3年)らに加え、5000メートルで高校歴代3位の自己ベストを保持する増子陽太(学法石川)ら新1年生も強力。今年の往路は青学大と18秒差の2位と躍進し、来年も優勝争いに加わるとみられる。

5位だった中央大は、ハーフマラソン(ロード)の経験値アップが必要か。今年は1万メートルの上位10人の平均タイムこそ全体トップの27分55秒98だったが、箱根では区間トップと開きのある選手もいただけに、その差を埋める必要がある。6位駒大は2区間区間記録保持者の佐藤圭汰、6区3度好走の伊藤蒼唯、4年連続出走の山川拓馬ら強力な4年生が卒業。山区間を含め、チーム全体で底上げが求められる。

「5強」以外の大学では、3位と躍進した順天堂大が優勝争いに加わる力を秘める。今大会は6区以外の9区間で区間1桁順位。出走者9人が残り、来季は大学3大駅伝も全てに出場する。レースの流れを変えられる絶対的エースの出現に加え、出走者全体の経験値や安定感が高まれば、さらなる上位進出も見えてくる。【藤塚大輔】