<第102回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)初の総合優勝を狙った往路4位の国学院大が、過去最高…
<第102回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)
初の総合優勝を狙った往路4位の国学院大が、過去最高の2位で終えた。従来の大会記録を更新する10時間40分7秒をマークしたが、大会新で3連覇した青学大とは2分33秒の差がついた。7区で高山豪起(4年)が1時間0分54秒の区間賞。最上級生の意地で2位に浮上した。前田康弘監督(47)も初制覇への距離感を胸に刻み、3区3位の野中恒亨(3年)らが軸の新チームで悲願をかなえる。
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就任17年目の前田監督が、車の中で泣きそうになった。復路スタートと同じ4位ながら、6区終了時点で首位青学大とは3分23秒差に開いた。大事な7区。4年生の高山が想像以上の入りで飛ばしていた。「僕は諦めていないですよ。何やってんすか」。懸命に前を追う背中が、そう語っているようだった。早大と中大を抜ききり、区間記録まで11秒の執念で8区につないだ殊勲者は「総合優勝を狙い、後続に希望を与える走りをしたかった。過去3年は全てふがいなく、監督の期待に応えられなかった。最後は集大成の走りをするつもりだった」と駆けた。
新チーム発足から、箱根での頂点に一点集中した。25年10月の出雲駅伝では2連覇し、11月の全日本大学駅伝は4位。一喜一憂せず、箱根路の2区を走った主将の上原を中心に意見を出し合った。絶対的エースだった平林清澄(現ロジスティード)が卒業し、上原は「小さな目標を個人で立て、それを達成することが箱根総合優勝につながる」と共有し続けた。ハーフマラソン上位10人平均トップの地力に、前田監督も「おすしで例えるなら特上はいないけど、上握りがたくさんいる」と自信を得ていた。
だが、勝てなかった。6区終了で3分以上の差に、前田監督も諦めかけていた。優勝想定タイムの最速は10時間40分。青学大は10時間37分台に突入し「自分にも甘さがあった」とかみしめた。日々のつなぎのジョギングを含めた年間の練習量に差を感じつつ、最上級生の走りに「刻みの走りでなく、攻めるランナーを作らない限り、箱根は制せない」と希望を見た。前回3位超えの2位。悔しさが喜びを上回った。【松本航】