プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が3日、スポーツ報知の取材に応じ、4日の新日本プロレス東京ドーム大会でデビューするウ…

 プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が3日、スポーツ報知の取材に応じ、4日の新日本プロレス東京ドーム大会でデビューするウルフアロンを「成功する」と太鼓判を押した。

 柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフは、昨年6月23日に新日本プロレスへの入団を発表。日本の五輪金メダリストのプロレス転向は史上初でプロレス界を飛び越え広く世間で話題となった。

 以後、練習生として世田谷区野毛の道場で練習し、大会ではセコンド、リング設営など通常の練習生と同じ雑用を務めてきた。

 昨年10・13両国国技館大会でNEVER無差別級王座をボルチン・オレッグから奪取した「H.O.T」EVILの暴挙に激高し乱入。「H.O.T」のメンバーを払い腰などの金メダル殺法で蹴散らし、EVILと遺恨が勃発しデビュー戦での対戦が決定した。さらに11月4日の都内での記者会見でEVILの「NEVER王座」に挑戦することが決まった。

 藤波はアントニオ猪木さんが旗揚げした新日本プロレスの創設メンバー。1972年3月6日に大田区体育館で行われた旗揚げ戦では第一試合に出場している。新日本のリングに最初に上がったレジェンドであり、選手としては、ジュニアヘビー級を開拓するなど団体を隆盛に導き99年には社長に就任した。ふるさとの新日本への愛情、思いは、不変でウルフへの期待は高い。これまでにウルフとは、対面していないが新日本プロレス入団からテレビ、新聞、雑誌などでウルフの発言を目にし「彼は賢い。将来が楽しみ」と好感を抱いたという。

 「彼のいろんなコメントを見た時に、これから飛び込むプロレスの厳しさを自ら戒めていることを感じた。柔道からこの世界に軽い気持ちで飛び込んでないことが分かった。オリンピックの金メダルは、並大抵では獲得できない大変な偉業。ただ、プロレスに入ると、その功績がすべて消える危険もある。ただ、彼の言葉、これまでの練習での姿勢を見ると、新たな世界に挑む覚悟が分かる。だからこそ、楽しみ。期待できるし成功する」

 過去に新日本プロレスは、大相撲、柔道、レスリングなど他の競技でトップを極めた選手と契約、あるいは入団したがミュンヘン五輪でレスリング代表だった長州力を除いて、ほとんどの選手が新日本プロレスの戦いには、なじめず他団体に移籍していった。藤波は、そんな「黒歴史」を踏まえてこう指摘した。

 「今までの他の分野から来た選手は、言い方は悪いが、軽い気持ちでこの世界に入ってきた印象があった。だけど、ウルフには、彼らとはプロレスへの取り組み方が違うことを感じる。おちゃらけていない。これからの人生をプロレスに賭けていることが分かる」

 ドームの前売り券は全席完売。当日券の発売なしの沸騰興行でデビューするウルフ。最後にアドバイスとエールを送った。

 「勝敗よりも自分の気持ちをどれだけプロレスに傾けているかを見たい。プロレスファンの目は厳しいけど、彼ならやれる」

 (福留 崇広)

 ◆新日本プロレス1・4東京ドーム全対戦カード

 ▼第0試合 NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負(午後3時半開始予定)

王者・エル・ファンタズモ vs 挑戦者・クリス・ブルックス

 ▼第1試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合トルネードランボー 時間無制限勝負

王者組・マスター・ワト、YOH、矢野通 vs 挑戦者は以下の7チーム

後藤洋央紀&YOSHI―HASHI&ボルチン・オレッグ組

真壁刀義&田口隆祐&タイガーマスク組

石井智宏&タイチ&小島聡組

海野翔太&上村優也&武知海青組

ザック・セイバーJr.&大岩陵平&ハートリー・ジャクソン組

Yuto―Ice&OSKAR&クラーク・コナーズ組

成田蓮&SANADA&金丸義信組

 ▼第2試合 IWGP女子&STRONG女子ダブル選手権試合 60分1本勝負

IWGP女子王者・朱里 vs STRONG女子王者・上谷沙弥

 ▼第3試合 スペシャル10人タッグマッチ 30分1本勝負

高橋ヒロム、ドリラ・モロニー、ゲイブ・キッド、デビッド・フィンレー、鷹木信悟 vs X、アンドラデ・エル・イドロ、HENARE、カラム・ニューマン、グレート―O―カーン

 ▼第4試合 IWGPジュニアヘビー級王座 次期挑戦者決定4WAYマッチ 60分1本勝負

エル・デスペラード vs 石森太二 vs 藤田晃生 vs SHO

※4選手同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着とする。

 ▼第5試合 NEVER無差別級選手権試合 ウルフアロンデビュー戦 60分1本勝負

王者・“キング・オブ・ダークネス”EVIL vs 挑戦者・ウルフアロン

 ▼第6試合 IWGP世界ヘビー級&IWGP GLOBALヘビー級ダブル選手権試合 60分1本勝負

IWGP世界ヘビー級王者・KONOSUKE TAKESHITA vs IWGP GLOBALヘビー級王者・辻陽太

 ▼第7試合 60分1本勝負 棚橋弘至引退試合

棚橋弘至 vs オカダ・カズチカ

 ▼棚橋弘至引退セレモニー