2026年は午年。競馬ファンなら「馬」にまつわる初詣スポットが気になるところだ。京都市左京区にある貴船神社は絵馬発祥…
2026年は午年。競馬ファンなら「馬」にまつわる初詣スポットが気になるところだ。京都市左京区にある貴船神社は絵馬発祥の地として知られ、数多くの参拝者が訪れる。
位置するのは京都の奥座敷。電車とバスならば、京阪線の出町柳駅で叡山電車に乗り換え、30分ほど揺られて貴船口駅で降りる。さらにバスで4、5分進み、終点の貴船停留所で下車。あとは少しばかり歩くと、赤い鳥居が見えてくる。周囲は深い森に包まれ、眼下には貴船川がせせらぐ。市街の騒がしさを離れ、幻想的でゆったりとした時間が感じられる。
貴船神社は本宮、結社、奥宮と3つの社を構える。本宮と奥宮には水の供給を司る神様である高おかみ神(たかおかみのかみ)が祀られており、本宮の境内には御神水におみくじを浮かべて占う「水占みくじ」なるものが存在。また、奥宮には闇おかみ神(くらおかみのかみ)と玉依姫命(たまよりひめのみこと)も祀られていると伝わり、航海の安全を護る船玉神(ふなだまのかみ)としての信仰も篤い。※「おかみ」の漢字は雨冠+口3つ+龍
もともと社殿は奥宮でのみ祀られていたが、永承元年(1046年)に出水のため流損し、天喜三年(1055年)に本宮の地に奉還。元の霊地は奥宮として奉斎し、現在は本宮、奥宮と二か所でお祀りをしている。本宮と奥宮の中間に位置する結社には磐長姫命(いわながひめのみこと)が祀られており、縁結びの神様として信仰を集めている。
また、貴船神社は絵馬発祥の地とされる。その昔、当地で雨乞いや晴れ乞いをする際、生きた馬を奉納していた。それが時代の変化とともに、板に馬の絵を描いた板立馬が奉納されるようになり、発祥の地として現在まで伝わっている。本宮の境内には、1992年に設置されたという勇ましい黒馬と白馬の像が鎮座。これは雨乞いの時には黒馬、晴れ乞いの時には白馬や赤馬を奉納していたことが理由だという。
バス停から近い本宮から、結社までは徒歩約8分。結社から奥宮までは徒歩約7分。川の流れや木々のざわめきを聞きながら散策すると心が洗われる気分だ。社はそれぞれ異なった雰囲気があるので、訪れた際にはぜひ3つとも参拝したい。
1月にはちょうど京都競馬の開催もある。競馬観戦ついでに京都の奥地まで少し足を延ばして、午年は馬に関係するスポットで初詣はいかがだろうか。貴船の冬は閑散期にあたり、参拝者も比較的落ち着いている。ただし、道幅は狭く自然豊かな場所。神社の担当者は「積雪の際は必ずスタッドレスタイヤ着用のお車で」と呼びかけている。
(取材協力:貴船神社)