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12月30日(現地時間29日、日付は以下同)にNBAから発表された「NBAオールスターゲーム2026」ファン投票の途中経過第一弾で、ウェスタン・カンファレンスではロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチがリーグ全体でトップの124万9518票を獲得していた。
続いて2位にデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが112万8962票、3位にはゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが103万1455票でランクイン。4位にはシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)が87万8621票、5位はビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)が76万9362票、6位にはアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が65万85票を獲得。
ただ、ポートランド・トレイルブレイザーズのデニ・アブディヤが60万6299票で7位に入ったことは、今回最も大きなサプライズとなったのではないだろうか。イスラエル出身の24歳は、ブレイザーズ在籍2年目(キャリア6年目)の今シーズンに、キャリアハイの平均25.6得点6.9アシストに7.2リバウンドと、自己最高のシーズンを送っている。
30日を終えた時点で、ウェスト10位の14勝19敗を残すブレイザーズで、203センチ103キロのフォワードはチーム最長の平均35.2分プレーし、チームを引っ張っている。
ブレイザーズの選手で、レギュラーシーズンに平均25.0得点、5.0リバウンド、5.0アシスト以上を残しているのはレジェンドのクライド・ドレクスラー以来初。アブディヤがオールラウンドな活躍を見せていることは間違いない。
もっとも、ファン投票でこのままウェスト7位で終えたとしても、アブディヤがオールスター初選出を飾ることができるかは微妙。ウェストとイースタン・カンファレンスの両カンファレンスで、上位10名に立った選手がスターター枠へ入ることとなる。
さらに、ファン投票が50パーセント、現役NBA選手たちとメディアパネルの投票が各25パーセントを占め、合計のウェイトスコアの順でスターター枠が決まるため、途中経過第一弾の時点ではあくまで好位置に入っただけと見ることもできる。それに、8位のケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)が54万8754票、9位のレブロン・ジェームズ(レイカーズ)が53万6555票と、NBAを代表するスーパースターたちがいるため、順位が入れ替わってもおかしくはない。
2026年のオールスターゲームでは、外国籍出身選手たちが「ワールドチーム」を形成するのだが、その枠は最低8人と狭き門となる。イスラエル出身のフォワードにとってはタフな道のりとなるが、ヘッドコーチたちの投票によって選出されるリザーブ枠に入ることができるか注目していきたい。
【動画】キングス戦で35得点を奪ったアブディヤ