今年の高校野球は、横浜が2006年以来、19年ぶりのセンバツ優勝を決め、夏はセンバツ2回優勝のある沖縄尚学がなみいる強豪…

今年の高校野球は、横浜が2006年以来、19年ぶりのセンバツ優勝を決め、夏はセンバツ2回優勝のある沖縄尚学がなみいる強豪を倒し、初めて夏の全国制覇を決めた。

今回、『高校野球ドットコム』では、ファンが決めるMVP球児の投票を2段階で実施。まずMVP候補の選手を挙げてもらい、そして投票の結果、

・阿部 葉太(横浜)

・横山 温大(県岐阜商)

・高橋 大喜地(豊橋中央)

・石垣 元気(健大高崎)

の4名が最終候補として残った。2回目は、『高校野球ドットコム』の公式X、公式インスタグラムで投票を募った。合計3211票の末、MVPとなったのはどの球児なのか。

4位 高橋 大喜地(豊橋中央)322票

この夏、甲子園初出場を決めた豊橋中央のエース・高橋 大喜地が4位となった。愛知大会の快投でファンになった方からこんな声が寄せられた。

<県大会の準決勝で私学四強の愛工大名電を打ち負かしている豊橋中央を見たのが始まりでした!懸命に投球し可愛い笑顔を見せるユーモアがある投手!能動的に楽しもうとしている姿勢が凄く伝わる選手で、そこが自身に響き学びとなりました!>

 ピンチ時に見せるプロレスラーのアントニオ猪木氏の顔真似が大きな話題となった。

3位 石垣 元気(健大高崎)458票

今年の高校生NO.1右腕の石垣元気が3位に入った。どの試合でも常時155キロ前後の速球を投げ込み、世代屈指の投手として注目されてきた。ファンからはという声が寄せられた。ドラフト1位で入団したロッテでもファンから愛される投手になれるのか。

2位 横山 温大(県岐阜商)1121票

左手のハンディを乗り越え、甲子園で躍動した横山 温大が2位となった。横山のプレーに感動したファンも多い。

<手に障害を抱えながら、それを感じさせない素晴らしい攻守での活躍で、たくさんの人に勇気を与えたのではないかと思うからです><打撃もですが横浜戦のライトオーバー阻止したファインプレー最高!><岐阜商業、公立高校ベスト4という結果は横山選手あってこそだと思います。本人も語っていましたが、障害を持っている多くの子どもたちに可能性を与えてくれた選手だからです。甲子園、国スポと現地で応援させていただいて、今後も応援したいと思わせる選手の一人でした!!><横山くんです。理由は凄過ぎるからです>

昨年まで県岐阜商を率いた鍛治舎巧監督も「昨年まで彼の成長に並走した監督として、指導者冥利に尽きます!」と称賛していた。

1位 阿部 葉太(横浜)1310票

横浜の主将として甲子園、U-18ワールドカップでも活躍した阿部 葉太が1位となった。阿部の勝負強さ、精神力の強さを称えるファンが多かった。

<夏の神奈川大会、平塚学園戦のサヨナラ打はメンタル、技術、集中力、場面、全て揃った中で良く打ったと思います!>

<今年の春夏の甲子園を盛り上げてくれたからです!キャプテンとしてチームを引っ張る姿もカッコ良かったです>

<甲子園出場にかける情熱と投打の活躍。横浜高校が強くなったのも彼が2年からキャプテンとして引っ張ったからではないでしょうか?夏に敗戦後、甲子園の土を拾うより、球場の景色を目に焼き付けている姿に感動しました>

 夏の神奈川大会・平塚学園戦のサヨナラ打を絶賛する声も多かった。

 投票の集計を振り返ると、Xでは阿部が746票で、横山が365票、インスタグラムでは横山が阿部の564票を上回る756票だったが、阿部がXで大差をつけたのが1位の要因となった。

 いずれにしてもこの2人が今年の高校野球を大きく盛り上げたのは間違いない。

 2026年、高校野球を熱くさせるトップランナーは誰になるのか注目だ。