ギータに学べ! ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が来春キャンプでの若手の底上げを期待した。例年通りA組(1軍)、B組(…

ギータに学べ! ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が来春キャンプでの若手の底上げを期待した。例年通りA組(1軍)、B組(2軍)は宮崎で行うが、3軍以下のC組は独自調整が許されているS組の一部選手と福岡・筑後市のファーム施設で行う。筑後キャンプはチームの顔である柳田悠岐外野手(37)も拠点を置く予定で、指揮官は「ガンガン吸収してほしい」と若鷹にメッセージ。リーグ3連覇と連続日本一へ若鷹の進化成長は欠かせない。

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ソフトバンクは2年連続で春季キャンプにS組を導入する。S組は独自調整が許される一部の主力選手とベテランが中心。その分、レギュラーを争う立場の選手は宮崎のA組やB組でアピール機会が増えるが、来季は新たなメリットも増えそうだ。 導入初年度の今季は柳田、今宮、山川、中村がS組に指名されながら宮崎で調整した。来季に関して29日までに日刊スポーツの取材に応じた小久保監督は「筑後でスタートするS組のメンバーがいると聞いている」と明かした。その1人が柳田で筑後のC組キャンプで発進する見込み。中村も腰の手術からリハビリ過程で筑後が中心だ。開幕を逆算する主力が3軍以下の選手と調整する環境になる。指揮官は「それはC組の子たちにとってはすごくプラス。年間を通して育成の子が柳田と練習する機会はないと思うのでね。それはもうガンガン吸収してほしいし、刺激を受けてほしい」と相乗効果を期待した。 リーグ2連覇と5年ぶり日本一を達成した今季は、野村、柳町、川瀬、杉山、松本裕、藤井ら20代後半の中堅選手が大活躍した。常勝チームを継続させるためには、20代前半の若手の底上げが必須になる。小久保監督も望んでおり「3軍以下の選手たちは2軍公式戦に出るということを明確な目標にしてほしい。(現在は)経験を積ませるために順繰りで上がっているけど、実力でね。『3軍に置いててもしょうがない』『2軍でも可能性がある』っていうものを示してほしい。そういう意識で取り組んでもらいたい」と力を込めた。 今季、小久保監督はキャンプ中盤に初のC組視察を行った。来季も「日程次第。行くかもしれない」と2年連続の視察を検討中。チーム内競争の活性化は強い集団の基盤になる。25年は2月15日に初の紅白戦を行ったが、26年も同時期で調整中だ。宮崎だけでなく、筑後キャンプの動向にも注目したい。【只松憲】