<SoftBankウインターカップ2025全国高校バスケットボール選手権:福島東稜55-65八雲学園>◇25日◇女子3回…

<SoftBankウインターカップ2025全国高校バスケットボール選手権:福島東稜55-65八雲学園>◇25日◇女子3回戦◇東京体育館

全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)が熱戦を繰り広げる中、惜しくも敗れた東北のチームを振り返る。5年ぶりの出場の東北学院(宮城)は初戦敗退も、就任3年目の加藤真監督と初の全国の舞台を経験した。女子では福島東稜がセンターコートの夢破れるも5度目の正直で勝利をつかみ、2勝を挙げた。聖和学園(宮城)は2年生高田ツインズの妹・高田莉菜が来年のリベンジを誓った。【取材・構成 高橋香奈】

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福島東稜女子は3回戦で八雲学園(東京)と対戦した。以前練習試合で圧倒されていた相手にも長谷川幸希(2年)は鋭いドライブで攻めこみ、素早いパスでも翻弄(ほんろう)した。「前よりは手応えはありましたし、自信もつきましたが、競り合いになったときの決定率が相手の方が上だった」。第4Qで逆転され、55-65で敗戦。自分たちの現在地を知った。

長谷川が福島東稜入りを決めたのは、練習体験会の時に触れた星希望監督の熱い指導、明るいチームの雰囲気が大きかった。代名詞の「走るバスケ」を体現するため、コート約43周をペースを崩さずに走る過酷なランメニューの中でも、明るさは健在。「辛い練習の前にこそテンションを上げてという雰囲気は、今までの先輩たちが、創りあげてきてくれたものだと思う」。これからは長谷川らが福島東稜らしさ受け継いでいく番だ。

3年生と一緒にメインコートに立つ目標はかなわなかった。それでも、5度目の正直で初勝利。2勝目も挙げ同校の歴史を刻んだ。長谷川は「この経験を生かせるように自分たちが伝えられることは伝えていきたい。3年生の思いとメンバーの思いも全部背負って、もっとチームを強くして来年は絶対メインコートに立ちたいです」。大きく成長し全国に返り咲く。