<浜松開誠館 赤き血のイレブン 22><全国高校サッカー選手権:開会式>◇28日◇1回戦◇国立全国高校サッカー選手権が2…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン 22>
<全国高校サッカー選手権:開会式>◇28日◇1回戦◇国立
全国高校サッカー選手権が28日、国立競技場(東京)で開幕した。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館はこの日、開会式に参加。29日の1回戦では九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。チームの顔ぶれを紹介してきた連載の最終回は背番号「10」をつけるMF川合亜門(3年)とMF志賀朋希(2年)。川合は同校中等出身の頼れる主将。あこがれのピッチで中高6年間の集大成を見せる。
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MF志賀朋希(2年)はユーティリティープレーヤーだ。最も得意なポジションはボランチだが、トップ下でも自身の能力を最大限に発揮できる。「ドリブルからのパスでチャンスメークすることが得意」。試合状況によってはサイドハーフもこなす器用さがある。25日の岡山学芸館との練習試合では右サイドバックで出場。攻撃的なポジションに変更した3本目には右クロスをヘディングで合わせ、「クロスに対していい体の向きを作れた」と手応えを口にした。
今夏まではレギュラーだった。チームとして初出場した7月の全国総体も2試合で先発だった。だが、夏以降は控えに甘んじている。課題はフィジカル面と好不調の波が大きいこと。「そこは自分の課題だと思っている。いい時と悪い時の差をなるべく小さくするように努力してきた」と、精神面のコントロールも意識している。
狭いエリアでボールを受け、ワンプレーで局面を変えられる能力はチーム屈指。全国舞台では流れを変える切り札として期待されており、「試合に出たらゴールに直結するプレーを見せたい」と言葉に力を込めた。
◆志賀朋希(しが・ともき)2008年(平20)7月16日、浜松市生まれ。小1から有玉SSSでサッカーを始め、中学時代は浜松FCでプレー。169センチ、59キロ。右利き。血液型O。家族は父、兄、弟。
○…選手たちは「聖地国立」で堂々と入場行進した。開会式では全体の22番目で入場。川合が旗手を務め、登録メンバーは足並みをそろえながら引き締まった表情で行進した。この日は午前中に練習を実施。軽めのメニューで最終調整した。初戦で対戦する九州文化学園は今大会唯一の初出場校。実力は未知数だが、試合の映像を見て分析しており、対策も練っている。青嶋文明監督(57)は「相手の左サイドは強力だけど、しっかり準備をしてきた」。離脱していた主力のケガ人も復帰。全国3735校の頂点を目指し、万全のチーム状態で出陣する。