<プロボクシング:スーパーフェザー級8回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤドアマチュア9冠のWBA世界スーパーフェザー級…
<プロボクシング:スーパーフェザー級8回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤド
アマチュア9冠のWBA世界スーパーフェザー級13位堤麗斗(23=志成)がプロデビュー4連勝を飾った。レオバルド・キンタナ(23=メキシコ)とノンタイトル戦で拳を交え、4回1分14秒、TKO勝ち。今年5月のプロ転向から4連勝(3KO)で1年間を終えた。4試合すべてが米国、サウジアラビアという環境での全勝は大きい。
右構えとの事前情報だったが、キンタナがサウスポーにスイッチ。同じサウスポーの堤は戸惑うことなく、4回に右フックでダウンを奪取。立ち上がったキンタナの状況を極めたレフェリーのストップで勝利をつかんだ。リング上で堤は「プロではこういうタイプは初めて。サウスポーで想定とは違った。違うやり方できたので良い経験になったと思う。スパーリングの練習でいろいろなタイプとやって経験してきた。今日はその経験が生きたと思う」と振り返った。
25年を全勝で終え、26年の目標を問われると、堤は「まずは今日は思っていた内容とはかけ離れていた。もっと強くならないといけない。もっともっとレベルを上げれば世界への道が広がっていくと思う。さらに強くなった姿を見せたい」と決意を新たにした。
右眼窩(がんか)底骨折で同興行の世界戦を欠場したWBA世界スーパーフェザー級3位の兄駿斗(志成)に勝利を届けた。堤は「兄貴がけがで出ることができなかった。兄弟で上を目指す」と宣言。日本-メキシコ対抗戦を軸とするサウジアラビア興行RING5「ナイト・オブ・ザ・サムライ」の切り込み隊長としての役割をきっちりと果たした堤は「サウジアラビアの人たちは温かい。ここまで日本に応援してくださった方にも感謝しています」と笑顔を浮かべていた。