【リヤド(サウジアラビア)27日=藤中栄二】IBF世界スーパーフライ級6位寺地拳四朗(33=BMB)が世界挑戦をキャンセ…
【リヤド(サウジアラビア)27日=藤中栄二】IBF世界スーパーフライ級6位寺地拳四朗(33=BMB)が世界挑戦をキャンセルされたと発表された。27日、サウジアラビア・リヤドで挑戦予定だった同級王者ウィリバルド・ガルシア(36=メキシコ)が26日午後の公開計量後、体調を崩して入院し、試合キャンセルになったという。これで寺地の世界3階級制覇挑戦はいったんご破算となった。
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世界戦のトラブル
◆日本人初の王座剥奪 18年4月15日に横浜アリーナで行われたWBC世界フライ級王者・比嘉大吾の3度目の防衛戦は、比嘉が前日計量に失敗して日本人世界王者で初めて体重超過で王座剥奪に。無冠でリングに上がったが同級2位ロサレスに9回TKO負け。
◆日本人対決でも 22年4月22日に東京・後楽園ホールでのWBO世界ミニマム級戦で、挑戦者の石沢開が前日計量で体重超過で失格に。試合は王者の谷口将隆が勝てば防衛、石沢が勝てば空位という条件で行われ谷口が11回TKO勝利を収めて初防衛に成功した。
◆初の世界戦中止 24年7月20日に東京・両国国技館で予定されたWBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成の初防衛戦は、前日計量で挑戦者ロドリゲスが2・9キロの体重超過。体調不良で再計量も拒否したため、日本での世界戦で初めて試合中止となった。