時に野球よりも大事なことがある。大谷はそれを体現した(C)Getty Images 大谷翔平の人格者ぶりがふたたびクロー…

時に野球よりも大事なことがある。大谷はそれを体現した(C)Getty Images

 大谷翔平の人格者ぶりがふたたびクローズアップされている。

 キッカケとなったのは、現地時間12月26日に米メディア『Dodgers Nation』で、デーブ・ロバーツ監督が披露した“あるエピソード”にあった。

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 2023年に日本全国の小学校に野球グローブを寄贈するなど、グラウンド外でも凄まじい影響力をもたらたしている大谷は、苦しい状況にあった仲間にも手を差し伸べていた。ロバーツ監督によれば、「50-50(シーズン50本塁打&50盗塁)」をやってのけた昨季途中までチームメイトだったガス・バーランド(現ダイヤモンドバックス)の母親が癌で闘病中であることを知った偉才が、多額の支援を約束。実際に自身のポケットマネーからより良い治療を受けられるようにサポートしたという。

 当時を「ショウヘイは、チームメイトの一人のお母さんが満足のいく治療を受けられるように、本当に大きな貢献をしてくれた」と振り返ったロバーツ監督は、こう畏敬の念を口にしている。

「あれは我々にとっても大きな出来事だった。誰もが本当に感謝していたと思う。実は、バーランドのお兄さんはワールドシリーズでブルージェイズの投手として対戦していたんだ。そこでシリーズ期間中に球場に来ていた彼らの母親に会うことができた。私が『お元気ですか?』と声をかけたら、彼女は『ねぇ聞いて、私の癌は消えたのよ』と教えてくれたんだ。ショウヘイはチームや仲間のために素晴らしいことを山ほどしているけど、その多くは表立って知られていないんだ」

 大谷の“聖人”ぶりが伺えるエピソードを伝えた『Dodgers Nation』は「やはりオオタニは世界で最も価値のあるアスリートの一人であり、真のスーパースターと言える」と強調。そして、次のように訴えている。

「いまやオオタニは野球界で前例のない歴史を築き上げ、アメリカ国内でも人気は高まり続けている。また、スポンサー契約で数百万ドルもの収入を得ている中で、家族が苦境に立たされたチームメイトを支えもする。アメリカ国内における癌治療は莫大な費用がかかる可能性があり、金額規模は定かではないが、オオタニの極めて親切な行為はバーランド家を助けるのに大いに役立ったはずだ」

 今回のような“陰の支援”も、球界はもちろん、お茶の間でも、彼が信頼される一つの要因なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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