“史上最強の新弟子”として注目を集めた旭富士(23)=伊勢ケ浜=が27日、初めてしこ名が番付に載る初場所(来年1月11…

 “史上最強の新弟子”として注目を集めた旭富士(23)=伊勢ケ浜=が27日、初めてしこ名が番付に載る初場所(来年1月11日初日、両国国技館)に向け、都内の部屋で稽古を行った。

 東序ノ口19枚目で臨む初場所。序ノ口の稽古相手は幕内力士だった。幕下上位の申し合いに入ろうとすると、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)から「まだ早い」と制された。

 幕下衆の稽古が終わり、義ノ富士、伯乃富士、熱海富士、翠富士との5人の申し合いに参加。途中では熱海富士、伯乃富士、義ノ富士に連勝するなど、24番相撲を取って16勝8敗の内容だった。

 モンゴル出身の旭富士は相撲留学した神奈川・旭丘高校を卒業後、部屋に入門。日本相撲協会規定のため、現師匠が現役を引退するまで、4年半部屋で稽古を続けた。その努力が認められ、先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)からは、新弟子では異例となる横綱のしこ名を託された。関取を相手に互角以上の実力の持ち主だと、角界では“史上最強の新弟子”と評判だった。

 過度な注目を集めることを避けるため、当面の間は取材に応じさせないよう、師匠が配慮を行っている。各段優勝などの節目に、取材が認められる予定だ。