土曜中山10Rの中山大障害(3歳上、J・GI、障害4100m)は、ジャンプ界の頂点を決めるにふさわしいメンバー構成と…

 土曜中山10Rの中山大障害(3歳上、J・GI、障害4100m)は、ジャンプ界の頂点を決めるにふさわしいメンバー構成となった。とりわけ有力視されるのは昨年の2〜4着馬だ。

 実績で一歩リードするのは、メンバー中唯一のGI馬となるエコロデュエル(牡6、美浦・岩戸孝樹厩舎)だ。23年の京都ジャンプSで重賞初制覇。その後は惜敗が続き、中山大障害は23年が3着、24年が2着だったが、今年の中山グランドジャンプでGI初制覇。遂に障害界を制圧してみせた。それ以来の実戦だった前走の東京ハイジャンプは惜しくもハナ差の2着だったが、勝ったジューンベロシティより1kg重い62kgを背負っていたので致し方なし。GI連勝に向けて視界良好といえる。

 もちろん、昨年の3〜4着馬も大差はない。3着だったネビーイーム(牡7、栗東・佐々木晶三厩舎)は春の中山グランドジャンプでもエコロデュエルから8馬身差の2着と悔しい思いをしたが、その後はオープン特別、阪神ジャンプSと連勝中。今まさに充実期といった感じで、伸びシロは3頭の中で一番だろう。また、4着だったジューンベロシティ(牡7、栗東・武英智厩舎)はメンバー中最多となる重賞6勝の実績が光る。これまで中山のGIでは6着、5着、2着、4着、4着ともどかしいが、“6度目の正直”といきたいところだ。

 同日にはホープフルS、翌日には有馬記念も控えるが、中山大障害も実に見応えがあり、面白いレースだ。ぜひとも人馬一体の走りにエールを送ってほしい。