【リヤド(サウジアラビア)25日=藤中栄二】スーパーバンタム級転向初戦の中谷潤人(27)は平常心で会見に臨んだ。会見で同…

【リヤド(サウジアラビア)25日=藤中栄二】スーパーバンタム級転向初戦の中谷潤人(27)は平常心で会見に臨んだ。会見で同席したエルナンデスとは宿泊先が同じだったこともあり「エントランスで会っている。しっかり覚悟を持ってサウジアラビアに入っている。僕もそう。あとは勝って発揮するだけ」と自然体を貫いた。1階級上の世界ランカーと拳を交えるため「今回の相手に対してやってきたことを試す。自分自身でやりたいことをどれだけだせるか。そういうところをみせたい」と口にした。

11月上旬から今月上旬まで約1カ月間、恒例のロサンゼルス合宿を実施した。中学卒業後の米武者修行から師弟関係にあるルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで実戦強化を図ってきた。今年5月、米ラスベガスで井上に8回TKO負けしながらも、ダウンを奪ったWBA同級2位ラモン・カルデナス(30=米国)をメインにスパーリングを消化。26年5月に対戦を約束する井上との対決も視野に入れながら調整を続けてきた。

対戦相手のエルナンデスも井上の元スパーリング相手となる。この日、創刊103年の歴史がある米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキングで7位から6位浮上。自己最高ランキングとなった中谷は「光栄なこと。順位を上げていくことが大事。(スーパーバンタム級の)スピード、パワー、タイミングをどれだけ感じられるか」と新階級仕様のファイトに自信を示していた。