「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさ…

「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさし)さんが23日、S状結腸がんのため死去した。24日に親族が発表した。78歳だった。

幼少期から尾崎さんに憧れ、親交があったツアー通算21勝の池田勇太(40=フリー)がコメントした。以下、コメント全文。

「突然の訃報に接し、深い悲しみにくれております。

ジャンボさんと初めて一緒にラウンドさせていただいたのは2003年ブリヂストンオープンの最終日でした。

ジャンボさんに憧れてゴルフを始めました。当時まだ高校3年生で、まさか一緒に回れるとは思わず、緊張もさることながら、詰めかけたお客さんの多さにも度肝を抜かれたことを、昨日のように覚えています。

私が2016年に賞金王に就いたパーティーにサプライズで駆け付けてくださった。いつものジャンボさん節でゲストを笑わせながら、『1回では認めない。2度、3度で本物』との激励を私は泣きながら聞きました。

昨年末にご病気の宣告を受けられたとき、近しい方から病状を聞いていましたが、ジャンボさんの口からは絶対に語られなかった。

誰とも会わずに闘病生活に入られたので、昨年の喜寿のお誕生日にお宅に伺ったのが、最後となってしまいました。

当時は私もケガをして治療中でしたので、親身になって症状を聞いてくださり、とにかくまずは治すことが一番と。治ればまた変わるから、と温かく励ましてくださった。

私事ながら今年は3年ぶりにシード復活し、22日には40歳となり、ここからリスタート、と誓った翌日の訃報に力が抜けてしまいました。もう1回復活をお見せしたい、と思っていたのに。もっともっと生きて欲しかった。あまりに早く旅立ってしまいましたが、これからもずっと、私たちを見守っていてくださると、私は信じています。

心からの感謝と敬愛と共に、謹んでご冥福をお祈りいたします」