「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさ…

「ジャンボ」の愛称で親しまれ、日本で最多の通算112勝(うちツアー94勝)を挙げたプロゴルファーの尾崎将司(おざき・まさし)さんが23日、S状結腸がんのため死去した。24日に親族が発表した。78歳だった。石川遼(34)が追悼コメントを出した。

「尾崎将司さんのご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ジャンボさんには数えきれないほど多くのことを教えていただきました。

冬の間、何度もジャンボさんの練習場にお邪魔しトレーニングをさせていただいた日々は、今も鮮明に心に残っています。

ゴルフの練習に入る前、まず身体の使い方を覚えるために、野球のピッチングの練習を一週間みっちりと教えてくださいました。

「いつゴルフボールを打てるのだろうか」と思いながらも、その全てがゴルフに繋がっていることを後になって深く理解しました。

アイアンの練習では、同じトップの位置からダウンスイングだけでドローとフェードを打ち分ける練習を教えていただき、私がトップに上げた瞬間にジャンボさんが「フェード」「ドロー」と指示を出し、その場で打ち分けるという緊張感のあるトレーニングの日々を15年以上が経った今でも昨日のことのように覚えています。

また、私がなかなか良い成績を出せずに悩んでいる時には「いいぞいいぞ、もっと悩め。もっと深く悩め」と声をかけていただきました。

それはきっとジャンボさん自身が苦労された時に重ねて、自分で考えて自分で殻を破ることが本質的に人間を強くするんだというメッセージだと受け取っています。

ジャンボさんから教わったこと、背中で示してくださったことは、今も私のゴルフの根幹として生き続けています。

心からの感謝と敬意を込めて、安らかなご永眠をお祈り致します」